マンガ・読書録
さて、話は戻って、『修羅の門』のラストで、レオン・グラシエーロとの戦いを、相手を殺す結末で終えた作者は、「人殺しを英雄とするとは何事だ」という読者からの批判的な手紙にショックを受け、筆をおいた(と、あとがきに書いている)。 この批判が当たっ…
一方、『第弐門』では、出てくる格闘家たちの描写がない反面、格闘シーンがやたら長くなってしまった。 例えば、さほどの重要キャラでもないボルトを倒すのに、単行本まる1巻以上をかけている。 『修羅の門』と比べれば、水増し感が拭えない。 リングで最後…
さて、『修羅の門』が終わって15年ほどたち、続編が出るというので、期待して単行本を買ったわけだが、結局、最後まであのワクワクする格闘シーンが甦ることはなかった。 というのも、前述した通り、九十九が挑戦者ではなく、伝説のチャンピオンになってし…
『修羅の門』の続編である、『修羅の門 第弐門』(以下、第弐門)を久々に読んだ。 最初の『修羅の門』は、何度も読み返したが、続編の方は、買ったときに一読したきり、本棚の隅で眠っていた。 続編は、大抵つまらなくなると言うが、その言葉をこれほど実現…
bookplus.nikkei.com 一方、本書とこのブログとの相違点としては、・FPだけあって、投資のコーナーにページを裂き過ぎている。・本ブログで最も重要視している、天引き貯金のことについて、殆ど触れられていない。・筆者は、家計簿はあまり必要でないと思っ…
『読んだら必ず「もっと早く教えてくれよ」と叫ぶお金の増やし方』という、長いタイトルの本を読んだ。 bookplus.nikkei.com 要約すれば、・共働きをする。・家計簿をつけ、収支を明確にする。・投資は、例えばオルカンにして放ったらかしておくのがいい。・…
尚、以下は余談だが、この本にしょっちゅう出てくる「お金があれば、大抵の悩みごとは片付く」とか「私は○億円稼いだ」という言葉は、「詐欺師の常套句だ」というセリフが、「カモのネギには毒がある」というマンガにあった。 grandjump.shueisha.co.jp また…
さて、貶すばかりでは何なので、せっかくだから、こういった、世の中に溢れている「楽して金儲け」本の内容を、少しでも読み取るためのノウハウを、書いてみようと思う。 それは、本の中から、次のページを削除することである。 ・「他人の成功体験談(特に…
『1年で億り人になる』という本を読んだ。 www.sunmark.co.jp ノウハウ本としては最悪で、フィクションとしても出来はあまり良くない。ネットの評判を読むと、どうも最終的には、著者が運営している数十万円もするサロンに誘い込むのが目的らしい。 「1千万…
前稿では、「ピンクの財布を勧めるような立場にはなりたくない」と書いた。chotiku.hatenablog.com しかしながら、1の「ファイナンシャル・ウェルビーイング」と2の「財布は踊る」 の2冊を読んで、どうしても、ある誘惑が頭を去らない。 それは、このブロ…
2冊の本を、続けさまに読んで、思うところがあった。1.「ファイナンシャル・ウェルビーイング 幸せになる人のお金の考え方 」 山崎俊輔 青春出版社 www.seishun.co.jp 2.「財布は踊る」 原田ひ香 新潮社 www.shinchosha.co.jp 尚、ネタばれがあるので、未…
こういったブログを書いている関係で、老後の生活費に関する本には、どうしても目が止まる。 そこで、長寿大国日本と「下流老人」という本を読んで見た。 www.gentosha-mc.com 近年で、これほど時間を無駄にしたと思った本は、なかったというのが、読後の感…
半年ほど前に、『DIE WITH ZERO -人生が豊かになりすぎる究極のルール-』という本を、紹介した。 chotiku.hatenablog.com 「財産を残さず、死ぬまでに使いきろう」という内容だと言うことで、どうやってそれを実現するのかと興味があった。やっと読むこと…
『硝子の塔の殺人』(知念実希人著 実業之日本社刊)を読んだ。 尚、以下はネタばれを含むので、注意されたい。 大富豪が、金に飽かせて建てた硝子の館で、連続殺人事件が起きるという、古式ゆかしい設定だが、話の構成が、かなり凝っていて、どんでん返しも…
昔から、妻が、口もとについた汚れをティッシュで拭いて、それをすぐに捨てるのを見ると、いたたまれない気分になる。 ティッシュに限らず、紙というものは、すべて生きている樹を切り倒して作られたものだからだ。 それが、人工林であろうと自然の森であろ…
「カモのネギには毒がある 加茂教授の人間経済学講義(甲斐谷忍著、集英社)」というマンガが面白い。 grandjump.shueisha.co.jp 経済学の加茂教授が、人をカモにしようとしている連中を、退治していく話である。 この著者らしく、相手の欲を利用して巧妙に…
「王様の仕立て屋」というマンガがある。 集英社のジャンプ系の雑誌で、2003年頃から連載されている、男物のスーツ専門の仕立て屋を主人公とした作品だ。 ja.wikipedia.org 主人公は、イタリアのナポリで、神様と呼ばれた仕立て屋の唯一人の弟子だった日本人…
秋月りすさんの代表作と言えば、OL進化論で、私も、単行本を全巻持っています。 しばらく前から、単行本がなかなか出なくなり、39-42巻が、毎月連続して出版された後、また出なくなってしまいました。 ja.wikipedia.org あるとき、OL進化論の話をしていて、…
以前に、勝間和代氏の『お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 光文社刊』について書きましたが、実は、そのときはまだ、実際の本を読んでいませんでした。 ja.wikipedia.org 最初は、厚切りジェイソン氏の、ツイッターの話をするだけのつもりだ…
4)となりの億り人 サラリーマンでも「資産一億円」 publications.asahi.com 今回紹介している本の中では、これがイチ押しです。 証券会社に定年まで勤めた著者が、知り合った資産1億円以上の顧客から受けた印象を、本にしたものですが、地味な本がら、実に…
最近、1億円に関する本を、何冊か読んだので、紹介します。 1)1億円貯める人のお金の習慣(藤川太著 PHP研究所刊) 2)天職を見つけてお金持ちになる 1億円勉強法(石井貴士著 かんき出版刊) 3)年収300万円の人の悪習慣 年収1000万円の人の良習慣 年収…
『ブラック・ヴィーナス 投資の女神』(宝島社、城山真一 著、2016年初版)という本を読みました。 tkj.jp 『このミステリーがすごい!』第14回大賞作品で、負け知らずの天才株式トレーダー二礼茜が、人からお金を預かって、その求めに応じてお金を増やして…
長尾医師のインタビューで興味深かったのは、65歳以上の3,000人に、それぞれ2回のワクチンを打ち、その3,000人のうち、亡くなったのが、1人だけだというところなのです。 しかも、この方の年齢は100歳という超高齢である上に、亡くなったのは、接種後、1ヵ月…
『新型コロナワクチン誰も言えなかった「真実」:宝島社 鳥集徹 著』という本を読みました。 tkj.jp 典型的な反ワクチン本で、この手の本は、『コロナ脳-日本人はデマに殺される-、小林よしのり・宮沢孝幸 著、小学館』以来です。 www.shogakukan.co.jp 『…
「60歳からの勉強法」の、中身の方に移ります。 著者の和田秀樹氏は、元々、ゆとり教育に批判的です。 本書でも、若い頃(高校まで)は、ひたすら詰め込みで受験勉強をやって、基礎学力を高めろと言っています。 日本の、知識偏重教育は、海外でも高い評価…
定年後の、勉強方法の参考になるかと思い、「60歳からの勉強法」(和田秀樹著 SB新書)という本を読みました。 www.sbcr.jp ざっくり言えば、年を取ると、それまでのインプットばかりではなくて、アウトプットも大事になるという話でした。 以前にちきりん…
https://www.ghibli.jp/works/nausicaa/より ロシアがウクライナに侵攻し、その影響で、小麦の価格が高騰しています。 ウクライナの黒海沿岸は、古代ギリシャの昔から、有名な穀倉地帯だそうですが、あまり実感はありませんでした。 diamond.jp 小麦という穀…
元JAXA専門家の態度は、人気番組「科捜研の女」に対し、あのお固い京都府警が感謝状を出したのに比べ、あまりに軽率で子供っぽいものでした。 www.tv-asahi.co.jp 「科捜研の女」でも、科学的に誤っているところが、時々あります。 gendai.ismedia.jp また、…
www.nhk.jp 先日、元JAXA専門家が、宇宙アニメ「プラネテス」に対し、「何処が面白いんだ」と、批判しました。 www.j-cast.com 作者は、フィクションなので、それを踏まえてお目こぼしをと、コメント。 その後、色々あって、結局、元専門家が謝罪したそうで…
下の記事に、ちょっとした手伝いであっても、「ありがとう」とか「今日は疲れてたから助かった」と、感謝を示すことによって、夫の家事を促すというアイデアが出ています。 president.jp ですが、この手段は、本当に何もしない、低いレベルの夫にしか、使え…