1億円貯めて、会社を辞めました。

【毎日極楽】いかにして1億円を貯金し、60歳からの早期リタイアの日々を幸せに過ごしているか

褒めるだけでも、人は動かじ

 下の記事に、ちょっとした手伝いであっても、「ありがとう」とか「今日は疲れてたから助かった」と、感謝を示すことによって、夫の家事を促すというアイデアが出ています。

president.jp ですが、この手段は、本当に何もしない、低いレベルの夫にしか、使えません。
 もちろん、以前にも書いたように、お互いに感謝の気持ちを表わすのは必要です。

chotiku.hatenablog.com ただし、それだけでは、相手は決して、自分の思う通りには動いてくれないのです。
 
 先日、ゴミをゴミ捨て場に持っていくだけでは、家事とは言えないという、エントリを書きました。
 予めゴミを分別して、捨てた後はゴミ袋をセットするところまでやって、初めてゴミ捨てをしたと言えるという内容です。

chotiku.hatenablog.com ゴミ捨てに限らず、夫が家事をやっていると思っても、妻の要求通りにはやれていなくて、かえって不満が募るということは、多々あります。
 ところが、それを正面から注意すると、まず間違いなく、夫婦の関係が険悪になります。
 
 夫は「じゃあ、自分でやれよ」とヘソを曲げ、妻も、頼りにならない夫に頼むより、自分でやった方が早いと考えて行動してしまいます。
 結果、妻のワンオペは永遠に続くという、悪循環です。
 
 OL進化論の、28巻34頁にある、「優しさに裏がある」という話でも、妻のジレンマが描かれています。

kc.kodansha.co.jp 洗濯物を畳んでくれた夫に対し、妻は、有り難うと優しい感謝の言葉をかけます。
 ですが、内心では、畳み方がひどいから注意したいけれど、ケチをつけると夫がやる気をなくすかもしれないと、かえってストレスになっています。
 
 このように、相手の家事に注文をつけるには、細心の注意が必要です。
 
 我が家でも、妻に教わりながら、私が料理を作ったときのことです。
 それなりにうまくゆき、「はあ、できた」と安堵していました。
 この手順を、しっかり覚えておいて、また作ってやろうなどと、考えていたものです。
 
 そこへ妻が、「食事の支度は調理だけでなく、食器を出して全部終わりなのよ」と言ったのです。
 せっかく頑張って作ったのに、それまでの努力を台無しにされた気分で、カアーッと頭に血が昇りました。
 
 まさに、怒り心頭に発したという感じです。
 その日の食事は、お互い無言でした。
 その後、しばらく食事を作る気になれなかったのは、言うまでもありません。
 
 もちろん、たまにしてもらう家事で、一々相手の機嫌を伺ってはいられないという妻の側の言い分もわかります。
 ですが、考え方を少し変えてみれば、理解しやすいかと思います。
 
 家事をやってくれる夫に、やる気をなくさせるには、どうすればいいでしょうか。
 やってもらうたびに、夫のやり方に文句をつけ、これでは足りないと言い続ければいいのです。
 ということは、それをやると、夫のやる気をなくさせることにしかならないということです。
 
 なので、やってもらえる家事には大げさなくらいに感謝し、不備を指摘するのは、別の機会にさりげなくやるのが、相手をうまく動かすコツではないかと思ったりします。
 非常に面倒臭い話だとは思いますが……。