元JAXA専門家の態度は、人気番組「科捜研の女」に対し、あのお固い京都府警が感謝状を出したのに比べ、あまりに軽率で子供っぽいものでした。
「科捜研の女」でも、科学的に誤っているところが、時々あります。
また、そもそも科捜研の人間が、あのように捜査の第一線で華々しく活動することは、あり得ません。
ですが、あの番組のおかげで、科捜研という縁の下の力持ちの部署に陽が当たり、優秀な研究者が、入るようになってきているそうです。
警察内外の理解も進み、予算や活動において、非常にやりやすくなっている筈です。
また、昔、「プロジェクトX」という、人気番組がありました。
日本企業の華やかなりし時代を扱った、ドキュメンタリー番組で、おじさんたちの郷愁を、大いにそそりました。
あれだって、TVのことですから、かなりドラマチックに脚色してあります。
ですが、その結果として、取り上げられた企業には、入社志望者が、かなり増えたと聞いています。
キャプテン翼が、サッカーに与えた影響は、さらに凄まじいものでした。
それまで、プロスポーツと言えば、野球しか知らなかった日本中の少年たちに、サッカーという、新たな選択肢を与えました。
運動神経に優れた少年たちが、翼や小次郎に憧れ、こぞってサッカーをやるようになった結果として、日本にサッカーが根付き、今や、W杯の常連国にまで成長しました。
キャプテン翼は、必ずしもリアルなサッカーマンガというわけではなく、スカイラブハリケーンなんていう、現実にできるわけのない、必殺技も出てきました。
真似をする少年たちが続出しましたし、サッカーのルールとしても、反則だそうです。
実際にサッカーを教えている人間としたら、真似で怪我をする生徒がいたりして、迷惑なアニメだと思っていたかもしれませんが、それを補って余りある、好影響を与えました。
元専門家も、もう少し大人の対応が欲しかったところです。