1億円貯めて、会社を辞めました。

【毎日極楽】いかにして1億円を貯金し、60歳からの早期リタイアの日々を幸せに過ごしているか

大丈夫か? キヤノングローバル戦略研究所(後 地球温暖化は嘘でホッキョクグマは増えている説)

キヤノングローバル戦略研究所から出ている論で、もっとひどいのは、やはり研究主幹である杉山大志氏の、地球温暖化否定論である。
ちょっとググると、無茶苦茶な意見がいっぱい出てくる。
例えば、「ホッキョクグマはじつは増えている」とか、「太平洋のサンゴ礁の島々は、実は沈んではいない」といった類である。

ikuhosha.co.jp

 

実は、彼にとって地球が温暖化しているかどうかは、どうでもよいのである。
地球の沸騰化が続いている昨今は、さすがに温暖化を真っ向から否定できなくなって、EVとか太陽光発電の普及を槍玉に上げていることからも、それがよくわかる。
考え方としては、「中国が嫌い」→「中国は、太陽光発電やEV等の、温暖化を利用したビジネスで成功している」→「中国が儲かる原因を作った温暖化は間違いだ」というプロセスである。

上記の本が、どこの出版社から出ているかを見ても、それがわかる。

 

米不足減反原因論にしろ、地球温暖化否定論にしろ、キヤノンという会社の名前をつけた機関が、こういう非科学的な意見を外に出すことが、どれほどブランドイメージを傷つけるものか。

キヤノン本体は、「研究所は別組織」と言い逃れようとしているが、コンプライアンスという点で、今後も注目したいと思う。

kikonet.org

 

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大丈夫か? キヤノングローバル戦略研究所(前 米不足の原因は、政府の減反政策説)

2024年8月、スーパーの棚から米が消え、令和の米騒動と話題になっている。
原因は、地球温暖化による、大雨や高温被害による米の不作(供給不足)というのが一般的な見解で、これに加えて、インバウンドによる観光客の消費(需要増)が輪をかけているという。


ところが、これを否定するような意見が、プレジデントオンラインに出ていた。

president.jp


著者は、元農林水産省の幹部職員だ。
米不足の原因は、政府による減反政策の行き過ぎであって、もっと米を作れば、米不足になることはないという。
それは、そうだろう。
だが、それは机上の空論に過ぎない。

 

政府が、減反政策をするには、はっきりした理由がある。
日本人が、米を食べなくなっているからだ。

www.maff.go.jp


上の資料によれば、ピークの半分以下である。

農家も商売であるから、需要に合わせた生産量の調整は、米に限らず当然のことだ。
誰も食べないものを、作り続けるわけにはいかない。
工業製品と違って、次年度の消費量を正確に予測し、ちょうどいい分だけ作ることなどできはしない。


著者は、それにしても減らし過ぎだと言いたいのかもしれないが、余れば、政府が買い上げざるを得なくなり、その分のお金は、消費者が払うことになる。
米の消費量の減少という現状を無視して、非現実的な意見を述べても、誰も聞かないだろうに。

 

それにしても、著者が所属している、「キヤノングローバル戦略研究所」という、カメラメーカーキヤノンの関連組織から出てくるトンデモ論は、実は、これだけではない。

cigs.canon

(続く)

 

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今週の夕食は、豚汁

 以前にも書いたが、現在、週一で夕食を作っている。

 前週は、豚肉とキャベツの、タジン鍋

 今週は、豚汁だった。

 ダイコン、ニンジン、ゴボウ、豚バラを水に入れ、出汁と味噌で味付けをする。

 味噌の量が少なく、あっさりした出来になったが、足りないものは後から足せば、何とかなる。

 

 人にもよるかもしれないが、このあたりの料理は、材料を切ってしまえば、下拵えもほとんどいらず、鍋に放り込むだけだから、一番楽なのである。

 おまけに、野菜がたっぷり摂れるし、栄養バランスをあまり考える必要もない。

 ポトフ、カレー、鍋などがこれにあたる。

 

 次が、豚カツ・コロッケなどの揚げ物だろうか。

 コンロが、油の温度を制御してくれるので、衣をつけ、放り込んでネットで調べた時間をかけるだけ。

 とはいえ、どうしても肉の一品料理になるので付け合わせを考えるのが面倒なのと、夏は暑くて後片付けも大変なので、あまり気が進まない。

 ちなみに、天麩羅は難しそうなので、まだ作ったことがない。

 

 焼き物・炒め物は、メニューを考え、下拵えをした挙げ句、火加減や時間、味付けなど調理を失敗することもあるため、本当に面倒である。

 

 物の本によれば、最初は、コンビニで惣菜を買ってくるだけでもいいから、ともかく食べるものを揃えるところから始めると、いいらしい。

 料理をやったことのない人ほど、なぜか完璧なものを作りたがる傾向がある。

 また、下手に人に聞くと、教える方はすべての知識を注ぎ込もうとするので、初心者はとても受け止められない。

 結果、失敗して、次を作ろうとする気がなくなってしまう。

 できあいの惣菜に、味噌汁だけを足してみるとか、ご飯だけは自分で炊いてみるとか、少しずつやれることを増やしていけば、苦手意識が減ってくることは、間違いない。

 

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年金繰り下げ受給に、どんな危険があるというのか(後)。

 著者は、「平均寿命というのは日本人全体というマクロでみれば意味のある指標だが、個人の寿命というミクロでみた場合、あてになる指標ではない。」と書いている。

 だが、「自分の寿命は誰にもわからないというのが真実なのだ。」とも書いている。

 である以上、確率的にこうだろうということを、参考にするしかない。
 それが、平均余命である。

hoken.kakaku.com

 令和4年における、男の0歳児の平均余命(これが平均寿命である)は81.05歳だから、赤ん坊は、(大ざっぱに言えば)半数が81歳まで生きる。
 一方、65歳の平均余命は、19.44年。
 65歳まで生きていれば、ほぼ半数以上の人が、84歳まで生きるのだ。
 だとしたら、繰り下げしても、かなりの確率で損益分岐点を越えることになる。

 

 今回取り上げたコラムの著者は、「自分の寿命はわからないので、自分で自分の寿命を想定して何歳から年金もらうのが最も有利という計算はできない。もしやるとしても、それはギャンブルだ。」
 と書いているが、それは違っている。
 長生きするかもしれないのに、目先の欲に負け、82歳までに死ぬことに賭けて、年金を早くもらってしまうことこそが、ギャンブルなのだ。
 このギャンブルに負けると、85歳を越えて生き続けた時に、お金が足りなくなる。
 これほど、悲惨なことがあるだろうか。

 

 ではなぜ、この著者は、「筆者も定年で給与収入がなくなったので、規定通り65歳から年金をもらった。」と書いているのに、年金が足りないということにならないのか。
 それは
1) 現在72歳ということで、これから年金をもらう人に比べて、年金額が恵まれている。
2) 現役時代の経歴を見ると、結構華々しい活躍をしており、平社員の筆者とは違い、かなりの年金額をもらえている筈。

president.jp

3) コンサルティング会社を経営しており、65歳を過ぎてからも、個人事業主としての収入がある。
 などが理由であろう。

 

 「どのような立場の人が書いた文章か」を、読み取らないと、的外れのアドバイスに従い、なけなしの年金で損をする羽目になるということだ。

 

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年金繰り下げ受給に、どんな危険があるというのか(前)。

 どう考えても不思議なのだが、繰り下げ年金に反対する記事が、定期的に出てくる。
 しかも、少し考えてみれば、全く割に合わないことを言っているものばかりだ。

president.jp

 例えば、上の記事。
 FPが「70歳繰り下げは危険」と言っているとあるが、何が危険なのか、さっぱりわからない。
 「年金繰り下げの場合は、繰り下げ後の受給開始年齢プラス11.9歳が損益分岐点年齢になる」というのは、その通りだ。
 だから、70歳まで繰り下げると、プラス11.9歳の82歳まで生きれば貰い得である。

 

 加給年金があれば、その損益分岐点が確かに延びる。

 ただ、年金繰り下げに反対する人間は、加給年金のことばかり書いているが、それがいくらくらいもらえて、何年すれば元が取れるかというものは、殆ど見たことがない。

 それで、5年間繰り下げて毎月の給付額を増やすことにより、その差を何年で埋められるかという計算を、下で行なった。

 下の例だと、82歳だった損益分岐点は、85歳になる。

 わずか、3年少ししか延びないのだ。

 

 なぜか。

 こういっては何だが、加給年金は、たかが年に39万円である。

 今、10年も年の離れた夫婦は殆どいないと思うが、年に39万円を10年間もらっても390万円、手取りはその15%引きで332万円である。

 一方で、厚生年金と国民年金を合わせた平均の手取りが、年間222.4万円。

 これを、5年間繰り下げると42%増えて、年間315.7万円だから、その差は93.3万円にもなる。

 毎年93.3万円ずつ多く貰えれば、332万円の差を埋めるのに、332/93.3で、3.5年しかかからない。

chotiku.hatenablog.com

 

 それでも、男性の平均寿命が81.05歳なのだから、半分は81歳までに死ぬのだし、やはり65歳からもらったほうが、得ではないかと思うかもしれない。

 だが、そうではないのである。

hoken.kakaku.com

(続く)

 

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彼女ハ 最後マデ スマホヲ 手カラ 離シマセンデシタ

先日、歩道で、赤ん坊を自転車のチャイルドシートに乗せた女性が、立ち往生しているところに出くわした。
道に迷っているとかいうのではなく、ハンドルの部分が大きく左側に切れてバランスが崩れ、自転車が倒れそうになっていたのである。

 

慌ててハンドルを掴み、ゆっくりと、まっすぐな状態に戻してあげた。
では、なぜそれだけのことが、女性本人にはできなかったか。
右手に、スマホを持っていたからだ。
スマホを親指と他の2本の指で持ち、ハンドルは薬指と小指に引っ掛けていただけだったため、力が入らなかったのである。
スマホを手から放せば、ハンドルをしっかり掴むことができたろうが、路面に落ちて壊れるのが怖かったのか、それとも、半分パニックになって、そこまで思いつかなかったのか…。

 

育児中にスマホを使うことや、自転車に乗りながらスマホを使うことの是非が取り沙汰されている。
スマホは、SNSや動画のためだけでなく、様々な情報を知るツールであるから、「ながらスマホ」は、どんなときにもいけないと、決めつけるつもりはない。
だが、「自転車」と「赤ん坊」と「スマホ」の3つの同時使いは、どう考えても、無理なのである。
どうしてもスマホを使いたければ、自転車にホルダーなどを装備するべきだろう。

 

これで思い出したのが、日清戦争で戦死した、木口小平というラッパ手の話である。
突撃ラッパを吹いている最中に、銃で撃たれたが、絶命した後も口にはラッパがあったという。
木口小平ハ 死ンデモ ラッパヲ 口カラ 離シマセンデシタ」として、戦前の修身の教科書に讃えられたらしい。

だが、「おせん」に出てくる海女の話(採ったアワビに固執して命を危うくする)で戒められているように、現実の世界で、木口小平になってはいけない。
赤ん坊とスマホ、どちらが大事かは、考えるまでもない。
いざというときには、「スマホを手放す」覚悟を、危険予知の一つとして、心得ておいてほしい。

 

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クロード・マケレレと、日本の異世界ものの主人公

 最近の異世界もの(ノベル、コミックを問わず)でよく見かけるのが、優秀なパーティの中で、縁の下の力持ちの役割をしていた主人公が、その裏方的な功績を評価されずに、追い出されてしまう話である。
 その後、主人公は、別のパーティにスカウトされたり、新しいパーティを組んだりして、好成績を上げるのに対し、追い出した方のパーティは、裏方がいなくなって皆が勝手なことをするため、空中分解してしまう。

 

 初めてこの手の話を読んだときに思い出したのが、実際のスポーツ界であった、これと非常によく似た話である。
 2000年代の初め、スペインの超強豪サッカーチーム、レアル・マドリード(レアル)が、ふんだんな金を背景に各国の有名選手を次々引き抜き、銀河系軍団と称する豪華チームを作ったときのことだ。
 スカウトされたメンバーは、フィーゴジダンロナウドベッカムといった、サッカーに興味がなくても知っているスター選手であった。これに、元からレアルにいたカシージャス、ラウール、ロベルト・カルロスなどを加え、綺羅星のようなチームが出来上がった。

 ところが、これらの豪華メンバーが揃った6年間で、レアルは、スペイン国内リーグで2回、CLに至っては1回しか、優勝できていない。

 これは、レアルがスター選手たちの攻撃力を表に出した超攻撃的サッカーを標榜し、守備に力を入れなかったのが、大きな原因であったとされている。
 スター選手たちは、スターであるが故に、泥臭い守備をしなかった。
 攻めている時はいいが、守備をする時に連係が取れず、あちこちに隙ができ、そこを突かれては失点していたのである。

 

 そんな状態の中、今にも崩れそうな守備陣を支えるべく、懸命に奔走していたのが、クロード・マケレレという、地味な選手だった。
 01/02シーズンのCL優勝は、決勝のジダンボレーシュートでよく知られているが、実はその優勝までに最も大きく貢献したのが、マケレレだという説もある。
 ところがレアルは、このマケレレの功績を、正当に評価しなかった。
 彼のサラリーは、チームで最低に近かったそうだ。
 そして2003年、さすがに低評価に耐えかねてサラリーアップを要求したマケレレに対し、レアルは侮辱的な扱いとともに拒否した。
 結果としてマケレレは、レアルから飛び出し、チェルシーに移籍する。
 その後のレアルは、CLで3年連続ベスト16止まりと、まったくと言っていいほど勝てなくなり、ついには銀河系軍団は崩壊する。

 

 さて、異世界ものに戻るが、縁の下の力持ち役を勤めていた主人公を放り出したパーティが、悲惨な目に合うのは、レアルとよく似ている。
 ところが、レアルにおけるマケレレは、周囲の正当な評価を求め、それが聞き入れられないと、新しい世界で活躍すべく、自分から移籍をしている。
 それに対して、日本の異世界ものにおいては、主人公は追い出されるまで、自分の環境を変えようとはしていない。

 何しろ、追い出されるということがなければ、主人公は、自分が軽んじられていることにすら、気がついていないのだ。

 そして、低評価に甘んじたまま、何の不満もなく一生を終えていただろう。

 

 では、なぜどの話もこのようなパターンになるかと言えば、主人公が評価に不満を抱き、他のパーティに移って成功するのでは、恐らく読者は納得しないからだと思う。
 何しろ、日本では、与えられた環境に不満を表わすことは、好ましいことではないとされ、恵まれない状況であっても、知恵と誠意で何とかするのが美徳とされる。


 理由もないのに追放するという理不尽なことをされて、初めて主人公は、相手を見返すことが許されるのである。
 そのあたりが、いかにも日本的だと思ってしまった。

 

 

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