保冷剤を冷凍庫にぎっしり詰めているのは、貧乏人のやることだというコラムがあった。
一見、もっともらしいが、かなり偏った見方でしかない。
実際、1億円を貯めている我が家でも、保冷剤が冷凍庫に詰まっており、入りきらない分が外に置いてある。
なぜか。
冷凍庫には、冷凍食品は保冷剤など、物をぎっしり詰めた方が、お互いに冷やし合って効率的であり、節電に繋がるからである。
冷蔵庫は、かなり隙間を開けた方が効率は上がり、省エネに繋がるが、冷凍庫は逆なのだ。
もし台風などで停電しても、冷凍庫をいっぱいにしておくと、冷凍食品は溶けにくくなる
冷凍庫がいっぱいになれば、保冷剤を冷蔵庫に移せばよい。
今度は、冷蔵のための電気が節電できて、いいことずくめなのである。
保冷剤とは別に、風呂のお湯を洗濯に再利用しても、お金は貯まらないから無駄だというコラムもあった。
風呂の水を洗濯に使うという人は、何も、節水だけのために、行なっているのではないだろう。
まず、風呂の水は水道水よりも温かく、洗濯物の汚れがよく落ちる。
加えて、やはり省エネに繋がる。
日本では、水道をひねれば綺麗な水が出てくるが、何もせずに出てくるわけではなく、相応の代償が必要なのである。
1回の洗濯に、数十リットルの水道水を使うことで、上水道のポンプの電気代など、さまざまなエネルギーが消費される。
水を使い過ぎれば、どこかにダムを作らなければならず、自然が破壊される。
さらに、使った水は、下水処理場で処理しなければならない。
処理したあとの汚泥は、最近では少しは再利用されているようだが、大部分は、埋め立てるしかない。
誰しも、水も電気も、どんどん使う生活の方が楽である。
だが、最早、そんな生活を続けていくことは、できなくなっている。
このままでは、地球はぼろぼろになっていく。
一人一人の努力は、労多くして功少ないかもしれないが、それでも、少しずつでも省エネを
抗うことで、悪化を遅らせることができるのではないかと思いながら、
コラムを書く人たちは、頭の中がお金でいっぱいになっていて、地球環境というようなことを考えていないのだろうか。
或いは、わかっていても、そんな記事は、誰も読んでくれず、お金にならないのだろうか。
果たしてどちらなのだろう。
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