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家事を妻に丸投げする男は、男らしくない

data.wingarc.com 日本では、家事の負担が、極端に女性に片寄っていることは、以前から指摘されてきました。
 実際、私の若い頃は、働いていようとも、家事のほぼ100%を女の人がやるのが当たり前でした。
 
 私でさえ、家事は女性がやるもので、共働きをするなら、家事を完璧にやってからという意識がありました。
 その頃を思えば、男性の意識もずいぶん改善されてきたようですが、それでも、これほどの差があるようです。
 
 問題がどこにあるのかについて、男性の会社に拘束される時間が長過ぎるとか、長時間出勤とかを主張する人が多いようです。
 ですが、そもそもは、男性自身が、家事を自分の義務と考えていないというところに、あるような気がします。
 
 誰かが家事をしなければ、自分も生きていけないということが、理解できていないのです。
 ですから、誰か(=妻)がやってくれていていれば、自分がやらなくても生きていけるため、手を出さなくていいと考えているのだと思います。
 
 もう一つには、男の子には甘い母親が、食事も掃除も洗濯も、文句を言いながらも何もかもやってくれたという、幼少からの環境があるのでしょう。
 
 また、収入が少ないほうが、家事をすべきだという、根強い考え方もあるようです。
 
 OL進化論にも、そのような夫婦の話が、たっぷりと載っています。
 
 例えば、31巻92頁の「残っていた理由」では、お見合いで出会った男が、結婚したら家事はすると喜ばせておいて、「奥さんの収入が僕を越えたら」と条件をつけます。
 それでもこちらは、結婚前ですから、まだましな方です。
 
 36巻59頁の「あるサギ商法」は、結婚してしまってからですから、悲惨です。
 結婚前は、「男女平等だから共働きを続けるべきだよ」と言っていた夫に、期待して結婚したら、「君の年収は300万、僕は500万、その補填として、家事は君がやるのが当然」とうそぶかれ、妻は甘かったことを痛感させられます。
 
 収入の少ないほうが家事をやるという考えは、一見、合理的なようですが、私は、家事とは、そんなものではないと思います。
 
 収入というのは、会社や業種によっても変わりますし、看護や介護の仕事のように、夜勤があってきつくても、構造的に収入が上がらない場合も多々あります。
 そもそも、男性の年収というのは、同じような仕事をしても、女性よりも高く設定されています。
 
 加えて、女性は、男性以上の業績をあげても、出世は遅れがちです。
 上の論理には、その分の謂れなき格差が、一切考慮されていません。
 
 家事というのは、夫婦の「共同作業」です。
 共同作業というのは、結婚式のケーキカットだけで終わりではなく、永遠に続くものです。

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 なので、左の図にあるように、家事の負担は、本来、夫婦で半分ずつ受け持つべきだと思います。
 その上で、夫が仕事で拘束される時間が極端に多い場合、右の図のように、家事の一部を妻にお願いすることは、家庭によってはありだと思います。
 
 逆に、妻の拘束時間が多い場合は、夫が家事をしないと、家庭が破綻します。
 
 単に自分が男だから、或いは恵まれた職についているからといった理由で、家庭の必要な仕事である家事を、妻に任せきりにするのは、「男らしくない」のではないでしょうか。