1億円貯めて、会社を辞めました。

【毎日極楽】いかにして1億円を貯金し、60歳からの早期リタイアの日々を幸せに過ごしているか

ナルニア国と、ティッシュとの深い関係

 昔から、妻が、口もとについた汚れをティッシュで拭いて、それをすぐに捨てるのを見ると、いたたまれない気分になる。
 ティッシュに限らず、紙というものは、すべて生きている樹を切り倒して作られたものだからだ。
 それが、人工林であろうと自然の森であろうと、生命を奪うことには変わりはない。

 

 そんなふうに思うようになったのは、小学生の頃に、読んだ本が関係している。
 それは、『ナルニア国ものがたり』シリーズの最終第7巻、『さいごの戦い(C・S・ルイス著、岩波書店刊)』という本である。

 


 同書の34ページに、ブナの精霊(木の精ドリアード)が、本体の樹を切り倒されて、王の前で倒れて嘆きながら死ぬ場面が出てくるのである。
 その場面があまりに悲惨で、以来、金属やプラスチックなどの無生物を原料とするもの以外は、生き物を殺して使っているのだということを、強く意識するようになった。

 

 ちなみに、食べ物に関しては、生き物を殺すのは、仕方がないと思っている。
 動物であれ、植物であれ、殺して食べないと、こちらが生きていけないからだ。
 汚れを拭いたりといった、他で代用できる用途には、生物由来のものは、なるべく使いたくないということである。

 

 おかげで、鼻をかむ時は、ティッシュを少しでも無駄遣いしないように、まず眼鏡の汚れをティッシュで拭いた後で、かむことになる。
 テーブルの汚れなどは、布巾で拭うし、ティッシュやキッチンペーパーで拭いても、何とかもう一度何かに使えないかと、しばらくはその場に置いたままにしている。


 恐らく、私が妻に言いたいことがあるように、妻も、私に言いたいことがあるに違いない。
 だが、自分の流儀を人に押しつけないのが、夫婦が平和でいる心得だということは、25年を越える結婚生活の中で、お互いに理解してきたということだ。

 

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 定年後の暮らしへ

にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ

にほんブログ村 ライフスタイルブログへ