かつては、「百薬の長」と言われた酒ですが、今では、煙草と同じ害とは言わないまでも、健康にかなりのリスクがあることが、わかってきています。
1日に、アルコール20g(日本酒1合程度)なら大丈夫と言われてきましたが、それですら、癌のリスクが上がるそうです。
問題は、酒の害というのは、まず肝臓などの自覚症状がない器官に出るため、本人にはわからないということです。
そして世の中には、自覚症状がなければ、自分は健康だと勘違いしている人が、結構な数います。
35年間(1万2806日)にわたって、毎日酒を飲み続けたが、健康には何の悪影響もないという、70歳の生物学者の記事が出ていました。
確かに、酒が健康に与える影響は、個人によって違いますから、同じようには扱えません。
ですが、何しろこの方、健康診断を受けず、血液検査もしていないのですから、どんな病気が進行していないものでもありません。
また、35年間も酒を飲み続けたということは、その間、1日もやめられなかったということであり、おそらく、アルコールの依存症になっているのではないかと推測されます。
依存症というのは、それがなくなると、正常な生活に支障をきたす状態のことです。
酒をやめると手が震えるといった、身体の離脱症状がよく知られていますが、その前段階として、まずは、精神依存から始まります。
精神依存とは、最初は、酒がないと何となく物足りなくなり、次には、落ち着かなくなったり、イライラしてくるような状態です。
そもそも、自分は酒を飲み続けて問題はないと、本まで書いて強弁し続けているところからして、依存症の疑いありです。
実際、この方も、酒や煙草をやめると、そのストレスで他のところが悪くなるかもしれないと書いています。
これはまさに、依存症の人がよく使うロジックです。
「1日だけ、やめることができたら、もうやめろとは言わない」と言って、試しに1日だけやめさせようとしても、絶対にやめることはできないでしょう。
それを認めることができないのが怖くて、ストレスなどを理由にして、必死で自分を正当化しようとしているわけです。
それにしても、以前に、ニコチン依存症になっても、煙草の害を頑として認めなかった飯島勲氏の記事を紹介しましたが、こちらも同じプレジデント・オンラインの記事というところが、何とも、同社の編集方針が伺えて、面白く感じました。
■ □ ■ □ ■ □ 昨日の家事 □ ■ □ ■ □ ■
・自分の分の朝食作り
・洗濯
・昼食器洗
・風呂掃除
・夜食器洗
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