残念なことに、日本の男性が家事をしないというのは、今や、世界的な常識になりつつあります。
最大の原因は、専業主婦の母親に育てられた男性が多く、家事は女性がするものだという刷り込みがあるからでしょう。
男が家事をするなんて、情けないという、男性も女性も、たくさんいます。
知人の女性は総合職でしたが、男子厨房に入らずで、食事などの手伝いはしてほしくないと言っていました。
但し、今回初めて知ったのですが、この言葉は元々、中国の戦国時代の孟子の、「君子は庖厨を遠ざく」が語源だそうです。
kotobank.jp 生け贄の牛や、食べられる動物が、可哀相だという気持ちを大事にすべきという話が、なぜか日本に入ってきたときに、変わってしまったようです。
さて、日本の男が家事をしない、もう一つの理由は、残業や休日出勤など、仕事に時間を取られて、家にいる時間が非常に短く、しかも帰ってきたときには、疲れ果てているからと言われています。
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もちろん、家事が苦手だからと、わざと残業のふりをして、家に帰らない男も、いっぱいいるようで、OL進化論にも、そんな夫が出ています(32巻61頁、)
とはいえ、やはり、日本の労働時間が長過ぎるのは事実であり、これには、さまざまな原因があります。
1)給与が安く、残業手当込みで、生活給として計算されている。
2)誰も読まない資料を丁寧に作るなど、仕事の効率が極めて悪く、残業をしないと仕事が終わらない。
3)会社が、従業員がある程度残業をするのを見越して、仕事量を決めている。
ですが、労働時間が無駄に長い理由は、これだけではありません。