若くしてリタイアすると、碌なことにならないと決めつけるのは、まず間違いなく年配の男です。
日本のおじさんたちが、このような決めつけをするのは、日本の狭い社会(しかも男性のみ)に捉われているからです。
彼らは、世の中イコール会社(或いは、仕事)としか、見られません。
会社や仕事以外に、若い間に、情熱を燃やしてやりたいことがあるということを、理解できません。
視野があまりに狭く、自分の経験してきた以外の世界があることを、想像できないのです。
仕事一直線だった自分の生き方を、否定されるような気がするからかもしれません。
自分たちが、会社や仕事を離れたらやることがないから、他の若い人も、皆そうだと思い込んでしまっています。
実際、朝からパチンコに行ったりお酒を飲んだり、図書館に新聞を読みに行ったりくらいしか、やることがない中老年が、街には溢れています
若い間は、ともかく会社に滅私奉公し、自分の時間というものを忘れて一生懸命働かないと、まともな人生を歩めないと言うのが、彼らの言い分です。
ですが、世界を見渡せば、人生は、会社と仕事ばかりではないことに、嫌でも気づかされます。
1ヵ月もの夏休みを取り、残業も休日出勤もないヨーロッパの会社でも、しっかり利益を上げて、会社が成り立っています。
下の著者などは、本を読んで常に株式の勉強をしていると、後書きで自賛していますが、ビジネス書しか読まないそうです。
物語の本や自然科学の本など、自分に関係のない本を全く読まないために、自分とは違う生き方があるということを知る術がなく、その無知を誇らしげに宣伝してしまっているのです。
(この稿、続きます)
いつも、読んでいただき、有り難うございます。
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