繰り上げ受給をすることにより、年金の受給額が300万円以上も減ってしまった、女性の記事が出ていた。
我が家は、共働きだったので、妻も私も自分の厚生年金があって、遺族年金を受け取ることは、(制度が変わらない限り)まずない。
そのため、どうしても他人事的に読んでしまい、どこがどう損をするか、厳密にはよく分かっていない。
どうやら、夫の死亡で遺族年金を受け取ってしまったため、繰り上げ受給で受け取れていたはずの、老齢年金を受け取れなくなったということらしい。
これが、70万円/年×4年6ヵ月で315万円というのだから、なかなか半端な額ではない。
どうしても、繰り上げ受給をしなければならないほどお金に困っているのであればともかく、安易に繰り上げ受給をするのは、後々、後悔することになるということだ。
また、繰り上げ受給をする場合も、夫の分を繰り上げるか、妻の分を繰り上げるかによって、もらえる額が変わってくる。
記事の中の女性は、自分の分を繰り上げてしまったが、長生きするのは、大抵が妻なので、一般的には、早く死ぬであろう夫の分を繰り上げた方が、損をしなくてすむはずである。
個人的には、そこまで深く考えないといけない、現在の年金制度は、かなり問題だと思っている。
できれば、収めた期間だけで、年金が決まるようなシンプルなものにしたほうがいいと思うのだが、ここまで複雑なものになってしまったものを、ゼロにするのも大変である。
当分の間は、現在の制度をよく勉強して、大きな損をしないように対策を練るしかないのだろう。
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