保育施設のバスに置き去りにされた3歳の幼児が、熱中症で死亡するという事故が、静岡で起きた。
去年も、福岡で同様の事故が起きているが、なぜかその時よりも、大きな問題になっているようなのは、なぜだろう。
さて、再発防止に、さまざまな意見が出ている。
見守る専用の人をという意見が出ていたが、保育施設の人員に、それほど余裕があるとは思えない。
それに今回の事故では、運転手だけではなく、派遣職員が同乗していたが、乗車を確認するチェックを、書き込み忘れているということだ。
人間は、必ず易きに流れるし、毎日同じことをしていると、注意力が落ちてミスもする。
事故の防止には、「人を増やす」とか、「再確認する」という、人間を中心とした対策は、成り立たない。
機械を使って、人間のミスを補わない限り、事故は減らないのである。
アメリカでは、エンジンを切るとブザーが鳴り響き、最後部まで行って解除しなければならないという安全装置があるそうだ。
ただ、設置に数十万かかるということで、施設としては、なかなか踏み切れないだろう。
www.autocar.jp 子供に、クラクションを鳴らすように教えるというトレーニングをするという話もあったが、最近の車はエアバッグがクラクションについていて、とても子供の力で鳴らせるとは思えない。
それに、子供は多少苦しくても、自分が危険だとは、なかなか思うまい。
ちなみに、クラクションを鳴らすように教えるのではなく、クラクションにアンパンマンの絵を描くという案が出ていて、これには感心した。
案の主は子供だそうで、なるほど、子供の対策を考えるときには、子供の声を聞くのも大事だと思った。
さて、完璧な対策がすぐに考えられない以上、親としては、送迎バスを使うためには、自衛策が必要であろう。
そこで考えたのが、子供用のスマートウォッチである。
子供の脈拍などを監視し、命に関わるような異常が起きたら、親のスマホに、GPS信号と通知を飛ばすのだ。
現在のスマートウォッチは、電池が数時間くらいしか保たないそうだが、操作はできないようにして、いざと言うときだけ動くようにすれば、数倍は保たせられるのではないだろうか。
多少は高価になっても、自分の子供さえ助かるものならと、購入する親は結構いると思うのだが。