『60歳までに「お金の自由」を手に入れる!(榊原 正幸著、PHP研究所刊)』という本を読みました。
著者は元大学教授で、60歳までに経済的な自立(Financial Independence)を得ることで、嫌いな仕事を無理やりさせられることがなくなると、説いている本です。
60歳で1億円を貯め、経済的自立を得た私の辿ってきた道のりを肯定してくれるような本かと思って読み始めたのですが、最初の1,2章で、かなりがっくりきてしまいました。
以前のホリエモンの記事と同じで、「あまり若い頃からのFIREはよくない、若い頃から暇を持て余してもいいことはない」と言っているからです。
「お金と時間だけしかない若い奴は、ろくなもんじゃない」とさえ、言っています。
ですが、このセリフは、完全に的外れです。
この著者の頭にあるのは、「資産家の御曹司か何かでお金だけが山ほどあってぶらぶら暮らしている」人間だそうです。
確かに、大金持ちの子供(男とは限らない)が、下らないスキャンダルを起こしたりする例は、山ほどあります。
しかしながら、アメリカでは、IT企業の創業者として若いうちに一山当てて、その有り余るお金を使って、エンジェルや社会貢献などを行なっている例も、山ほどあるのです。
また、女性のことを、殆ど念頭に置いていません。
例えば、結婚を機に専業主婦になった人は、社会から遠ざかって、生きがいを得られないのでしょうか。
専業主婦として子供を育てる場合も、同じです。
保育所に預けて、会社に出社できない限り、生きがいを得られないのでしょうか。
社会を構成する、人口の半分が女性なのに、仕事をしていない女性は、社会から遠ざかっているという見方が、あまりに偏っています。
(この稿、続きます)
いつも、読んでいただき、有り難うございます。
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