厚生年金だけで、月平均20万円の年金を受け取る人が、日本に何パーセントいるかという記事が、出ていました。
男女合わせた厚生年金の平均は、月14.4万円で、年間にすると、172万円ほどです。
月平均20万円ということは、年に240万円ということになります。
この記事に出ていた数値をグラフ化してみると、20-25万円が全体の15%、25万円以上が全体の1%で、合わせて16%ということになりました。
即ち、年間240万円以上を受け取れる人は、6人に1人しかいないということになります。
ちなみに、男性に限ると年間240万円以上を受け取れる人は、23.6%となり、4人に1人が受け取れることになります。
では、年収がいくらあれば、厚生年金を毎月20万円受け取れるのか。
これは、下の記事に出ています。
22歳から60歳まで働いた場合、生涯平均年収が800万円の場合でも、受給額は月に18.6万円(年間223万円)にしかならないのです。
入社して間がない頃の年収は、どこの会社でも3~400万円で、それほど差はありません。
38年間働いて、800万円の平均年収をもらおうとすれば、最高年収が1,000万円をかなり越えないと、難しいでしょう。
年収1,000万円越えの人が、退職後に専業主婦の妻がもらう国民年金6万円/月(72万円/年)と合わせ、年間300万円の節約生活を送るのは、口で言うほど簡単なことではありません。
この問題に対する対策は、次の2つです。
1)60歳を越えて65歳まで(できれば、さらに長く)働き、受給額を少しでも増やすこと。
2)共稼ぎをして、妻にも厚生年金を受給してもらうこと。
1)により、受給額がいくら増えるかは、下の式で算出されます。
年間受給額の増額=平均標準報酬額×5.481/1000×加入月数
例えば、年収600万円で、65歳まで5年間働くとすると、
年間受給額の増額=50(万円/月)*5.481/1000*60(5年*12ヵ月)=16.4万円(1.3万円/月)
これを、多いと思うか少ないと思うかは、人それぞれですが、5年間働いた報酬としては、少し寂しいと思わざるを得ません。
効果的なのは、やはり、2)の方です。
妻の国民年金は年間6万円ですが、これが厚生年金になれば、女性の平均は10.3万円/月です。
即ち、単純計算で月に4万円、年間にして、50万円近い増額になるのです。
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