1億円貯めて、会社を辞めました。

【毎日極楽】いかにして1億円を貯金し、60歳からの早期リタイアの日々を幸せに過ごしているか

【検証】「繰り上げ受給でも年金額を増やす方法」とは、どんな凄いマジックなのか。

 私(以下、筆者)は、常々、「貯金がある限り、年金をもらうのを控えて、できれば75歳まで繰り下げ受給をしたほうがいい」と言っている。
 繰り下げ受給をすればするほど、もらえる年金が増え、長生きのせいで将来が不安になる、「長生きリスク」を減らすことができるからだ。

 

 ところが、「繰り上げ受給でも年金額を増やす方法はある」という、驚くような内容の記事があったので、興味を惹かれて読んでみた。

dot.asahi.com

 記事の著者(以下、著者)は、内藤眞弓というFPで、以前にも紹介した通り、この人の本は、2冊読んだことがある。

chotiku.hatenablog.com

 どちらの本も、具体的で、非常に役立つという印象であり、著者の考え方も、地に足がついた、的確なアドバイスをする人に感じられた。

 ところが、本記事に関しては、内容が、どうにもよく理解できなかった。

 

 著者の言い分を、まとめてみた。
 正確にまとまっていないようであれば、文責は筆者にある。

 また、<>内は、筆者の補足である。

 

 まずは、既知の情報を紹介している。
・65歳で年金をもらい始める場合と、75歳まで繰り下げ受給する場合の損益分岐点は、85歳前後であり<85歳より長生きすれば、繰り下げ受給の方が得>、男性は83歳から87歳あたりが、女性は90歳前後が、死亡数のピークとなる。

 

・繰り下げを待っている人が死んだ場合、遺族は未支給年金を受け取れるが、繰り下げによって増額した分ではなく、本来の年金額しか受け取れず、しかも時効があるので過去5年分のみとなる。


 <極端な話、75歳まで繰り下げ受給するつもりだったのが75歳直前で死ぬと、遺族は、65歳から受け取っていた筈の割り増ししていない年金を、70歳から75歳までの5年分しか受け取れず、65歳から70歳までの5年分は受け取れない。本来の年金額が年200万円だとすると、65歳から75歳まで2千万円受け取れる筈だったのが、5年分の1千万円は損をする>

 

 ここだけ読めば、癌などで、75歳までに死ぬような見込みがあれば、早目にもらった方が、かなり得ということだ。

 だが、余命宣告されても、意外に長生きする人もいる。

  75歳以降も生きていれば、繰り下げ受給しない場合に比べて、年に168万円も多い年金をもらうことができる。

 自分の死後に「遺族が」もらえなかった1千万円と、年に168万円の増額と、どちらを取る方が得かは、誰にもわからない。

 

 著者自身、「寿命が分からない以上、正解はありません。」と書いているように、長生きするかどうかは、結果論でしかない。

 繰り下げ受給の方向で、ライフプランを構築しておいたがほうが、リスクは少ないというのは、間違いないのである。

 明日の記事は、いよいよ「繰り上げ受給でも年金額を増やす方法」についてである。

(続く)

 

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