ネットの記事で、ユニクロのセルフレジを、やたらめったら持ち上げたものがあった。
但し、この記事のコメント欄にもあるように、この技術は、元々アスタリスク社という中小企業が開発したもので、特許侵害の裁判沙汰になり、ユニクロは一部で敗訴した。
ところがユニクロは、特許無効審判などを仕掛け、結果として、資金力に劣るアスタリスク社側の訴訟長期化による負担を招いた。
これは、池井戸潤氏が、小説「下町ロケット」で描いた、大企業が中小企業の特許を圧迫する構図そのものだった。
しかしながら、小説と違って現実の世界では、作中にある「訴訟を長引かせれば、資金力のない中小企業である佃製作所は、裁判費用で倒産するか、和解に応じて特許を安く手放すしかなくなる」という、大手企業幹部の発言はなかった。
そのため、小説のように、世間の批判がユニクロに集まることはなく、アスタリスク社は結局特許を手放し、和解するしかなくなった。
こういう出来事があったせいで、かつては衣服は大抵ユニクロで購入していたが、最近は、行けなくなってしまった。
あのセルフレジを見るたびに、アスタリスク社の社長の無念さを思い知らされるからである。
発明者の権利が尊重されるアメリカやドイツでは、恐らくこうはならないだろう。
日本にベンチャーが育たないのは、日本の特許制度が、「真似したもの勝ち」となっているのも、一つの原因だと思う。
あと思ったのは、記事を書く前に、その会社のwikipediaの内容くらいは、一通り目を通しておいたほうがいいのにということだ。
------------------------------------------------------------------------------------
いつも、読んでいただき、有り難うございます。
記事が気に入ったら、下のバナーをクリックして、応援いただけると有り難いです。