私の若い頃は、影も形もなかった消費税ですが、1989年に3%で導入されて以来、橋本内閣で5%に、安倍内閣で8%、さらに10%に引き上げられています。
一方で、企業の法人税は、延々と下がり続けています。
また、1987年以前には75%だった、個人の所得税の最高税率も、今や45%に引き下げられています。 kaminomigi.com
法人税と所得税の減収分を、消費税で補っているようなものです。
政府は、所得税の最高税率を下げないと、稼いでも税金で持っていかれるので、労働意欲がなくなると主張しています。
しかしながら、働き好きの日本人(特に経営者層)が、いくら税金で取られようと、働くのをセーブするでしょうか?
また、高額の税金を払わなければならないと、金持ちが日本から脱出するという珍説もありますが、それこそ有り得ません。
まず、彼ら/彼女らの大半は、英語が満足に話せません。
いくら周囲を日本人で固めても、自分ではまともに何もできない生活は、満足できるものではないからです。
また、コロナに対する対応などからもわかるように、日本に住むということは、お金に替えられないメリットがあります。
安全ももちろんですし、生活の快適さは、お金があるからといって、そう簡単に得られるものではありません。
お金と日本国籍を持っている人にとって、世界のどこに、日本以上に住みやすい国があるというのでしょう。
(話が、横道にそれてしまいました。この項、続きます)