初めて海外旅行をしたときは、まだ1ドルが200円くらいの時代だったと記憶しています。
それでも、以前に比べれば随分安くなったと、気が大きくなって、色々と買い物をしました。
その後、年に1回は、海外に出かけていました。
これ以外にも、国内旅行にはしょっちゅう行っており、年末年始、G/W、お盆休みは、すべて1週間程度の旅行に費やしています。
ところが、30代に入ると、親を含む回りから、結婚の圧力が高くなってきました。
今では考えられませんが、男は年越し蕎麦と言われ、31歳までに結婚しないと、どこかおかしいのではといわれた時代です。
結婚しない男は、責任感がないから、大事な仕事も任せられないという話もありました。
ちなみに、女性はもっとひどくて、クリスマスケーキと呼ばれ、25歳が結婚のリミットとされていました。
ですが、恋愛のチャンスもなく、何よりも、結婚するとせっかく稼いだお金を好きに使えないことから、積極的に婚活(こんな言葉はありませんでしたが)する気もありませんでした。
このまま、一生独身でいるのだろうと、何となく思っていた頃、縁があって妻と出会い、結婚しました。
結婚の決め手は、趣味が同じ旅行で、しかも、総合職で共稼ぎ希望だったこと。
しかも、私よりも給与が(かなり)高い!
つまり、結婚したからといって、お金の使い方をセーブしなくていいのです。
実際に、結婚してからは、二人して稼いでいるものですから、金遣いはかえって荒くなりました。
妻の方は、それまでに結構遊んでいて、お金の使い方を知っていたのです。
その代わり、貯金は私よりも少なかったのですが……。
まずは、しょっちゅう、飲みに出かけるようになりました。
そして、上等な料理を、食べに行くようにもなりました。
旅行に行ったときも、泊まるホテルのランクが、上になってきました。
男一人だと、こうはいきません。