W杯最終予選で、日本が絶好調である。
あと１勝すれば、W杯の出場が決定するらしい。
ほんの１年足らず前の2024年2月に、アジアカップでイランに負けてベスト8止まりとなり、もうお終いだと嘆いていたのが、嘘のような快進撃だ。
ただし、忘れてはいけないのは、この9ヵ月で日本が急激に強くなったのでは、決してないということ。
何しろ、日本の属しているC組(Gr-C)の内訳は、オーストラリア（ベスト8）、インドネシア（ベスト16）、サウジアラビア（ベスト16）、バーレーン（ベスト16）、中国（グループリーグ止まり）と、どこも去年のアジアカップでは、ベスト8の日本より成績が悪く、唯一オーストラリアが、日本と同じベスト8というだけである。
アジアカップで日本より好成績を挙げた、ヨルダン(B組)、韓国(B組)、カタール(A組)、イラン(A組)といった、アジアのベスト4が、1つも同じ組に入っていない。
では、なぜ日本は、こんな楽なグループに入れたのか。
2024年6月時点のFIFAランキングに基づいて、組分けしたということだが、このランキングは、アジアカップの結果に加え、W杯2次予選の結果ポイントを加味しているので、このようになったと思われる。
そもそも、今回のW杯では、前回のカタールでは4.5だったアジア枠が、
8.5と、2倍近くに増えている。
全体でも32から48と、1.5倍になっているのだから、アジアに対して、大盤振舞だ。
結果、以前は２組しかなかったグループで2位以内になるしかなかったのが、３組もあるグループで、しかも3位になっても出場のチャンスはあるほど甘い予選となっている。
日本は、出られて当然だし、グループで首位になっているのも、決して不思議ではない。
サポーターも関係者も、そのあたりを考えて、下のように浮かれることなく、本番への準備を進めておいてほしいものだ。
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