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日本が、W杯でベスト16の壁を破るために必要なのは、マリーシアなのか

 

 11月のサッカーW杯が次第に近づき、これに向けて、日本代表が親善試合を行なっています。
 先日は、過去にまったく歯の立たなかったブラジル代表に、惜敗と言えるところまでいきましたが、勝利とは程遠い結果でした。
 これまでの日本代表の成績は、以前にも書いたように、6回の出場で3回のベスト16進出が最高です。
 一言で言うなら、決勝トーナメントでは、1回も勝てていません。

chotiku.hatenablog.com

 下の記事では、これまでJリーグで指導した外国人監督たちが、なぜ日本が決勝トーナメントで勝てないかについて、意見を語っています。

number.bunshun.jp

 彼らの意見にもありますが、よく言われるのは、日本人は真面目で融通が効かず、「マリーシア」と呼ばれる、一種の狡猾さ・したたかさを備えていないということです。
 試合巧者ぶりと、言ってもいいかもしれません。

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 ですが、それを日本が勝てない理由にして、いいのでしょうか。
 マリーシアという言葉が有名になったのは、これがポルトガル語で、日本がかつて手本にしたブラジルのサッカー界で、よく使われるからです。
 実際、特にブラジルやアルゼンチンなどの中南米の選手が、これを備えていると言われます。


 ですが、現代のサッカーの中心は、ヨーロッパです。
 かつては、ヨーロッパと南米が、タイトルを分け合っていたW杯も、最近はヨーロッパの圧勝です。
 そのヨーロッパでは、マリーシアが盛んな国もありますが、あまり盛んでない国もあります。
 そもそも、マリーシアは、それを良しとする民族性の産物であって、どちらかと言えば、イタリアなどのラテン系のチームには盛んですが、ドイツなど、北のチームではあまり盛んでないようです。

 

 また、中南米のメキシコは、マリーシアを備えているとよく言われますが、W杯17回の出場のうち、自国開催の2回以外は、日本と同じベスト16が最高です。
 特にここ7回のW杯では、連続ベスト16から脱出できていません。

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 こういった事実からして、日本がW杯で好成績を挙げるには、マリーシアに拘り過ぎず、それ以外の、良い面を伸ばしていく必要があると思います。
 但し、相手のマリーシアには対応できるだけのメンタルトレーニングを積んでおく必要があるのは、言うまでもありませんが。

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