脳に関して、さまざまな神話がはびこっているという話は、脳科学者の中野信子さんも、書いてらっしゃいます。
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例えば、男と女の違いで、一番よく言われるのが、女性は同意がほしくて、男性は解決がほしくて会話をするということです。
ですが、本当にそうでしょうか。
男だって、酒を飲みながら、しょっちゅう愚痴をこぼしています。
そのときに、「お前が悪い。こうすればよかったんだ」と言われたら、ムッとくるでしょう。
「そうだよなあ、あの課長、ひどいよなあ」と言ってほしくないでしょうか。
女はよく喋ると言われますが、男も酒を飲むと、よく喋ります。
私の知り合いなどは、酒が一滴も飲めませんが、放っておくと延々と喋り続けます。
しかも、同じことを何度も繰り返してです。
喋ることが、ストレスの解消になっているからで、それは、男も女も変わりません。
妻は、下らないことをいつまでも覚えていて、夫がとっくに忘れた頃にそれを持ち出すと言いますが、それは女だからではありません。
夫が、妻にしたことを覚えていないのは、一つには加害者だからです。
もう一つには、家庭内のことは、下らないことだと思って、まったく頭に残っていないからに過ぎません。
女だけが、昔のことをいつまでもぐずぐず言い、男はさっぱりと忘れるなどということは、有り得ません。
歴史を学べば、小さな恨みを忘れず、最後に復讐を遂げた男の話は、いくらでも載っています。
男でも女でも、何かされたら、ずっとそれを覚え続け、相手に報いる機会を伺うたちの人は、いくらでもいます。
それは、性別ではなく、その人の性格です。
会社でも、誰それが挨拶をしなかったとか、年下なのに言葉遣いが生意気だとか、延々と覚えていて、いざ権力を握ったら、その恨みを晴らすなどいうことは、いくらでもあります。
(まだ、もう少し続きます)