前日の記事では、今の60歳は30年前とは全然違っており、老いを実感できないということを書きましたが、それはあくまでも気持ちの面だけで、現実の体力などは明らかに老いてきています。
結果、若い頃なら何の問題もなかったことが、堪えるようになってきています。贅沢というよりも、身体が受け付けないのです。
例えば、衣類においては、安い材質や仕立ての悪い服は、着心地が悪くて着ていられません。化繊が駄目というほどひどくはありませんが、少しでもいい材質の服に出会うと、そればかり着てしまいます。
デザインにしても、今どきのものは、服が浮いてしまって、まったく似合わなくなっています。かといって、気は若いので、あまりに年寄りっぽいものは、これがまた着られません。
食事にしても、毎日コンビニ弁当を食べていたら、体調がおかしくなってしまいます。あまり良くない油を使っているのと、揚げ物が多いせいです。たとえ、良質の油を使っていても、連日揚げ物を食べていては、胃がもたれてきます。
揚げ物でなくても、あまり安い肉は、いかにもという味と匂いがして、食べられません。少なくとも鶏と豚は、スーパーで並んでいる肉の中で、かなり値段がいいものを選んで買うことになります。
また、肉よりも野菜を多めに食べたくなってきます。例えば肉野菜炒めを食べるにしても、若い頃は肉ばかり減っていくという感じでしたが、今では肉のほうが余って、もっと野菜が欲しくなります。