生まれ変わるなら、どこの国がいいかというアンケートで、日本がいいという人が、8割超えだそうです。
確かに、先進国の中でも、日本の平和と安全は際立っています。
ただ問題は、若年層ほど、日本を選ぶ率が、低いというところです。
若い人にとって、日本は、さほど魅力的な国ではないということになります。
60代の私を始めとして、年を取った人ほど、今まで得たものを失いたくないと願います。
なので、多少経済が発展しなくても、これ以上世界が変化しないようにという、現状維持の傾向が強くなります。
その点で日本は、なかなか住みやすい世界ではあります。
一方、若い人の目に映っているのは、少子化で同年代が少ないために、自分たちが思うような政策を取らず、経済的な発展もさほど期待できそうにない、守旧的な国です。
そのため、チャンスを掴みたいという人は、他の国の方が好ましいと考えるのでしょう。
加えて、この調査は、あまりに情報が少ないというのが否めません。
例えば、男女別の結果も、他国の結果も出ていないからです。
ジェンダーギャップがひどく大きな我が国では、女性の場合は、日本にもう一度生まれ変わりたいという意識は、男性に比べてかなり少ないように思います。
また、他の国では、どうなのでしょう。
どの国でも、今生きている国に、もう一度生まれ変わりたいと思うような傾向があるなら、この調査はあまり意味がないという気がしてきます。
尚、生まれ変わったら日本が一番という人は、現状の日本が素晴らしい国だと思っているわけではなく、今ある国の中では、一番ましだと思っているに過ぎないでしょう。
そうでなければ、「転生」のライトノベルが、あれほど売れるわけがありませんから。
ちなみに、仏教における輪廻転生は、人間に生まれ変わってくるとは限りませんし、必ずしも、地球に生まれ変わってくるという保証も、ないわけなのですけどね。
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