繰り返しますが、日本には、車がないと生活に差し支えるような土地が、いっぱいあります。
一つには、かつてはバスや電車が通っていても、モータリゼーションと過疎が進むにつれて、人が乗らなくなり、廃止・廃線になってきたという事情もあります。
「ローカル女子の遠吠え(瀬戸口みづき作)」というマンガがあります。
comic.pixiv.net 舞台は、東京から、神奈川県を隔てただけの、静岡県です。
人口は 364万人で、全国10位。
その県庁所在地で人口70万人の静岡市や、ほぼ同じ70万人の人口を抱えた政令指定都市の浜松市でさえ、車が必須である状況が、よくわかります。
また、身体が元気なうちは、車がなくても、公共交通機関を使ってあちこち行けます。
ところが、若いうちは想像もつかないでしょうが、年をとったり、怪我や病気で足腰が不自由になると、車がないと、たちまち不便になってきます。
何しろ、日本の公共交通機関は、老人や身体の弱い人間にとって、まだまだやさしくありません。
JRでさえ、乗車拒否をするほどです。
やさしくないのは、公共交通機関だけではなく、社会全体がそういう風潮です。
乗車拒否をブログにすると、我儘だと非難される社会でもあります。
車椅子のまま乗り降りできるという、ユニバーサルデザイン(UD)タクシーでさえ、乗車拒否が起きています。
また、例えば親の介護が必要になった場合、車があるとないとでは、かなりできることが違ってきます。
親が、地方に住んでいる場合は、尚更です。
繰り返しますが、年をとってから、免許を取るのは、大変です。
身体が不自由になってしまえば、尚更です。
サラリーマンである以上、どこへ行かされるかわかりませんから、やはり免許は、投資だと思って、若く元気なうちに、取得しておくことを、お勧めします。
余談ですが、外国に転勤する場合は、国によって事情が両極端になるようです。
片や、公共交通がほとんどなくて、自分で運転しないとどこにも行けないため、免許が必須の国があります。
方や、交通事情がひどくて、事故を起こすと、とんでもなく面倒なことになるため(まず、警察が信用できない)、駐在員が運転を禁止されている国もあるそうです。