原発の処理水が海洋放出され、魚類のトリチウム濃度の検査が行われることになった。
ここで疑問だが、もしもトリチウム濃度が、基準値を少しでも越えた場合、検査機関、或いは水産庁は、果たしてそのことを、正直に公表するだろうか。
今は処理水が放出されたばかりだが、長期にわたって放出し続けると、ある特定の魚に放射性物質が蓄積することもある。
東日本大震災の後、しばらく各地の放射能を測定していたが、場所によっては、極端に高い値が出たこともあった。
何よりも、これまで他国に比べて圧倒的に正確だと自画自賛していた日本の統計が、担当者の判断で、いともたやすく改竄されたこともわかっている。
こういった、政府に対する不信を払拭するには、検査装置の手が加えられていない生の出力を、リアルタイムでダイレクトに公開するしかないのだが、とても検査機関や政府に、その度胸があるとは思えない。
実際、測定というのは、どんなやり方であっても、どうしても誤差が出ることがあるからだ。
一度でも、トリチウム濃度が基準値を越えたら、処理水放出に反対している国々は、それみたことかと、大喜びするに違いない。
また、福島の漁業に対する影響は、壊滅的なものになる。
だから、基準値を越えた場合には、サンプルを取り直して測定し、基準値内に入っていることを確認して、そちらを発表することになるのだろう。
とはいえ、検査結果を改竄して、もしもそれが外にばれたら、さらに悲惨なことになるのは、間違いないのだが。
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