toyokeizai.net 東洋経済に、「入社が難しい有名企業」という記事が、出ていました。
どんな基準で選ぶのだろうと、興味津々で読んでみたのですが、単に、偏差値の高い大学を出さえすれば、入れる企業という、面白くも何ともない基準でした。
東大を出ないと入れない企業というのも、入社が難しいのは確かですが、極端な話、東大に入れるかどうかは、個人の努力で何とかなる世界です。
日本の入試は、世界でもかなり公平な方ですし、国立大学の授業料は、昔に比べて高くなったとはいえ、庶民が逆立ちをしても手の届かない金額というほどではありません。
もちろん、親がお金持ちほど、子供の偏差値が高くなるというデータはありますが、単なる傾向に過ぎません。
それに比べて、大金持ちや有力者の子供でもないと、入れない会社というのが、世の中には存在します。
本当に入社が難しい企業というのは、親や政治家のコネなど、特別な伝手がないと入れない企業を指すべきだと思います。
例えば、みのもんたさんの子供の場合、長男はTBSに、次男は日本テレビに入社しています。
これらのマスコミ関連では、やはり縁故採用が大半で、いかに東大を出ても、普通のサラリーマンの子供であれば、入社が難しいでしょう。
また、高額接待で有名になってしまった、菅前首相の子供は、東北新社という映像プロダクションに入社していました。
当局の規制が業績を左右するような業種にとっては、政治家や官僚の親族というのは、かなり就職に有利に働くはずです。
私が就職するときは、電気・ガスなどの、国に保護された半官半民企業は、まず入社は無理と言われていました。
実際、仕事で、コネが必要になったりもしますので、学校の偏差値や本人の努力だけでは、どうにもならないということのようです。
というわけで、「入社が難しい企業」というのは、そういった条件も加味して選んであるだろうからと、興味を引かれたのですが、完全な期待外れでした。