女子W杯でのなでしこジャパンの快進撃が、話題になっている。
何しろ、グループステージで、強豪スペインを4-0で破っての3連勝である。
加えて、決勝トーナメント1回戦では、ノルウェーに3-1と、ボールを支配して勝ったことから、優勝もあり得るという声さえ出ている。
隣の山の、優勝候補筆頭だったアメリカが、スウェーデンに負けてしまったことで、その声は、いっそう高くなったようだ。
だが、アメリカを破ったスウェーデンと準々決勝で当たるのは、実は東京五輪と全く同じパターンである。
五輪では、これが決勝トーナメント1回戦だったという違いはあるが、このとき日本は、スウェーデンに1-3で完敗しているのだ。
加えて、日本のノルウェー戦は、人が言うほど出来のいい試合ではなかったというか、ノルウェーが自滅したのに近いような気がする。
まず1点目は、かなりゴールに遠いところから日本が入れた長いクロスに、相手のディフェンダーが足先に触れてのオウンゴールで、ただただラッキーな先制点であった。
そして2点目は、ゴール前でもつれたときに、ノルウェーのディフェンダーが、不用意なパス(殆どアシスト)を日本に送ってしまったもの。
即ち、1点目も2点目も、相手を崩しての得点ではないのである。
もちろん、相手のミスを見逃さなかった日本は大したものだが、そもそも最初のオウンゴールがなかったら、試合はどうなっていたか。
これに対して、前半で1点を追うノルウェーが入れた得点は、ゴールラインギリギリまで持ち込んでの逆クロスに合わせての、見事なヘディングで、文句なしのゴールだった。
もし、次戦でスウェーデンに先制された場合、果たして日本は追いつき逆転するだけの力を持っているのだろうかと、かなり心配になるのだった。
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