反ワクチン派の、有名な主張に、コロナを起こしたのはビル・ゲイツ氏で、ワクチンは、人口を減少させるための毒薬だというものがあります。
話の元は、ゲイツ氏がTEDの講演で、「CO2を減らすためには、人口を減らさなくてはならない。ワクチン、医療、生殖への取り組みで10%~15%減らせるだろう」と言ったことです。
但し、本来の意図は、ワクチンを含む医療行為に注力することで、人々が貧困層を脱出するのを助け、多産多死から多産少死を経て少産少死の世界へ転換することで、人口増加を抑えようということだったようです。
では仮に、反ワクチン派の言うことが本当だったとして、ビル・ゲイツ氏がワクチンによって人口減少を起こすとしたら、どんな人々をターゲットにするでしょう。
恐らく誰もが、貧困層の人々を、ターゲットにすると答えるのではないでしょうか。
貧困層は、未だに多産多死から多産少死の範囲にあり、人口爆発は主にこの領域で起きているからです。
ですが、現実のコロナとワクチンの世界は、逆に動いています。
つまり、コロナは、途上国の貧困層の人々に多くの被害を出しており、その主な原因は、豊かな先進国がワクチンを独占しているからなのです。
ワクチンを打った人が減少しているわけではなく、ワクチンがないから、人が死んでいるのです。
www.imf.org この時点で、ワクチンが人口減少のために作られたという説が、あまりに底が浅く、完全に破綻しているのは、明らかです。
貧困層の人口を減少させるために、コロナウイルスを開発し、先進国での影響を最小限に抑えるために、ワクチンを開発したというのなら、まだわかるのですが。
(この項、続きます)
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