確かに日産のゴーン社長は、ルノーから日産に来て、大改革をした後、ワンマンとして君臨し、最後には逮捕されてしまいました。
ですが、それをもって、外部から来た人間が長く居座ると、会社がおかしくなると言っていいものでしょうか。
どんな優れた人間でも、長期にわたって権力を手放さずにいると、次第に傲慢になってきます。
そもそも、ゴーン氏は、日産と業務提携したルノーの幹部ですから、言わば親会社からの出向であって、「外部から来た人」ではありません。
日本では、JALを立て直した稲盛和夫氏や、東芝の再建を請け負った土光敏夫氏など、会社のピンチに外部から請われた人たちは、会社を軌道に乗せると、身を退くのが常でした。
ですが、あの方たちは、既に功成り名遂げた人たちで、言うなれば、ボランティアに近い立場でした。
今や、世界の企業では、プロ経営者が珍しくありません。
技術は技術のプロに、経理は経理のプロに任せるのと同じように、経営は経営のプロに任せるという極めて合理的な話です。
それを、会社がうまくゆかないときだけお願いして、長期的には任せられないというのでは、プロ経営者は、やる気をなくしてしまうでしょう。
日本で、プロ経営者が育たないのは、いくら功績をあげても、外様だからとショートリリーフ扱いされてしまう、そういった空気のせいもあるのかもしれません。
日本企業の社長は、創業者やその一族でなければ、新卒で入社し、その会社しか知らない生え抜きのゼネラリストばかりです。
社内で味方を作ることばかりに専念し、出世競争を勝ち抜くことしか能のないサラリーマン社長が、波風立てずに経営すれば、社内の雰囲気は良くなるかもしれませんが、経営が傾いては、何にもなりません。
そんな社長ばかりだから、日本経済は、30年間も延々と低空飛行を続けているのではないでしょうか。
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