1億円貯めて、会社を辞めました。

【毎日極楽】いかにして1億円を貯金し、60歳からの早期リタイアの日々を幸せに過ごしているか

コストを負担する気もないのに、お札の向きを揃えるように要求するのは、あまりに身勝手



mainichi.jp

 新聞の投書に、「現金自動受払機(ATM)や、自動販売機で出てくるお札の、上下や裏表(以下、「お札の向き」で統一します)がばらばらなのが、気持ちが悪い」というものがありました(有料記事なので要約しますが、要約の責任は私にあります)。
 レジなどで、対面でお釣りなどで渡されるときは、向きを揃えて渡してくれるものが殆どで、その心遣いに、ほんのりとしたいい気持ちになるそうです。

 

 最初にこの投書を読んだときは、投稿者は、会社員ではない人(専業主婦、公務員、団体職員等)か、かなり前に引退した人だろうと思いました。
 物事にかかるコストというものを、考えたことがないのだろうと思ったからです。
 ところが、投稿者は、56歳の現役会社員だそうで、驚きました。

 

 入金されたお札の向きを揃えるのには、人手か、機械が必要です。
 その費用を、誰が負担してくれるというのでしょう。
 自販機ならジュースの価格に、券売機なら鉄道料金に、ATMなら手数料に上乗せということになりますが、とても受け入れられるとは思えません。

 企業努力とよく言いますが、日本の企業の場合は、大抵は仕事の合理化ではなく、サービス残業などの無理によって、達成されています。

 

 そもそも、自販機やATMというのは、いかに手間を省略し、コストを引き下げるかということを、追及するために生まれたものです。

 人件費が高くついて、お金の受け渡しに、人手を介していられなくなっているからです。

 ですが、今やどこの企業も、余分な人件費を使う余裕はありません。

 

 お札の向きを判別するための、機械を導入するのも、同じです。
 場所もないし、お札を移すのにまた人出が必要ですから、その機械だけ、別に設置するわけにはいきません。

 結局、ATMや自販機の内部に組み込まざるを得ず、装置の総取替ということになってしまいます。

 今や、硬貨の両替にさえ、手数料が必要な時代です。


 昭和時代の日本の、「お・も・て・な・し」なら、それも通用したかもしれません。

 旅館などでは、心遣いなどのサービスも、費用の中に含まれています。

 相手をもてなし、いい気持ちにさせるのが、商品だからです。

 

 受け取った人間を、「いい気持ち」にさせるために、お札の向きを揃えていては、採算が取れないことは、民間企業の人間なら、直感的にわかりそうなものですが……。

 

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