貯金について、もう少し説明します。
上の図は、横軸に年収、縦軸に生活費を取ったものです。
ここで言う生活費は、要は使うお金のすべてであり、住宅ローンや遊興費なども含みます。
ほぼ真ん中に、会社の正社員が位置しており、年収が少し低めから少し高め、生活費は少し少なめから少し多めまで分布しています。
医師や弁護士などは高級取りですが、人に雇われるサラリーマンの場合、ここに含まれます。
公務員の賃金は、民間の大企業を基準に決められていますので、正社員全体よりも年収が高くなり、より右上に位置することになります。
ただ、公務員の場合は、立場的に固い生活を送らざるを得ず、生活費は、もう少し低めまで分布するかもしれません。
公務員よりも、さらに右上に位置するのが、年収が高くて生活費も多い人であり、例えば、オーナー社長などの経営者が位置しています。
この人たちは、一般の人間がとても追いつけないほどの年収を得ていますが、どうしても、生活費額もかなり多めになります。
ただ、生活費額の一部を、会社の金で賄えますので、すべてを自分で払うわけではありません。
経営者と並んで、高年収を得ることができるのが、芸能人やスポーツ選手など、自由業の人たちです。
この人たちは、仕事上のつき合いなどで、下手をすると経営者などよりも、生活費は多くなります。
その上、会社の金で生活費を賄うことができません。
スポーツ選手などは、引退すると年収はかなり減りますが、生活レベルを落とすわけにはいかないので、その左下になります。
図の左下は、年収が低くて、生活費も少ない人を表わしています。
定年後のサラリーマン(年金生活者)も、ここに入ります。
(この項、さらに続きます)