三菱電機と言えば、かつては、東芝と日立の影に隠れて派手さはないが、コツコツと業績を積み上げており、隠れた優良企業と言われていました。
それが、パワハラで自殺者を5人も出したばかりか、検査の不正が次から次へと明るみに出ており、累積148件もの不正が判明したとのことです。
検査は、商品が工場から出荷される前の、最も大事な工程の一つです。
商品の品質が悪ければ、出荷を停止しなければならず、当然、収益の悪化に繋がります。
そこを、いい加減な検査をして不良品を出荷させていれば、歩留まりが上がって、収益率が高くなるのは、当たり前のことです。
上の記事（2015年）で、「事業の選択と集中」と、「バランス経営の成果だ」と胸を張った増収増益は、長いものでは40年も行なわれてきた、不正に支えられてきたということです。
前書きが長くなってしまいましたが、実は、本稿で取り上げたかったのは、三菱電機の不祥事そのものではありません。
三菱電機は、検査不正が初めて明らかになってから、四半期ごとに報告書を出しているそうですが、その、3回目の報告書について、青山学院大名誉教授の八田進二という人が、毎日新聞にコメントを書いていました。
問題は、そのコメントです。
mainichi.jp コメントの中ほどに、「外部から来た人が10年も20年も居座ると日産自動車のようにおかしくなります。」とあったのです。
これには、びっくりしました。
記事でコメントをした八田進二氏は、内部昇格した生え抜き社長でないと、日本の会社はうまくゆかないという、奇妙な哲学を持っているようです。
（この稿、続きます）
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