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間違った暖機運転をすると、かえって車をダメにしかねないという話

 昔の車は、エンジンをかけたら、冷却水の温度が上がって水温計針が動くまで、駐車場に停めたまま暖機運転(アイドリング)をしないと、故障すると言われたものだった。
 最近の車は、工作精度が上がっているなどで、殆ど暖機運転を必要としない。
 代わりに、急発進を避け、ゆっくりと走り出すことが、暖機運転の代わりになっている。

 

 ところが、勤めていた頃の知り合いで、今でも、暖機運転をしっかり行なっているというのがいた。
 その方が、車が長持ちすると言い張るのである。
 ところが、その運転のやり方と言えば、水温が上がるまで暖機運転をしたら、駐車場を出てすぐに、近くのインターから高速道路に入って、どんどん飛ばすという。
 暖機運転さえしておけば、平気なのだそうだ。

 

 暖機運転の意味が、よくわかっていないのだなと思ったが、言っても聞かない人間なので、放っておいた。
 車の暖機運転というのは、エンジンの中で燃料を燃焼させることで、ピストンやシリンダを温め、金属を膨張させて、わずかな隙間をなくす。
 同時に、これによって冷えていたオイルも温まり、粘度が下がって、高回転に耐えられるようになる。
 一方で、この温まったオイルは、オイルポンプによって自動車の各所に運ばれ、部品を温めもする。

 

 だが、車を停めたままの暖機運転では、車輪を支えるベアリングや、タイヤなど、オイルが届かない部品は、温まりようがない。
 そこに、急発進や急加速などの大きな力をかけると、かえって自動車を傷めてしまうことになる。

 

 人間で言えば、寝たままの状態で、心臓だけを強く動かして、ウォーミングアップをしているようなものだ。
 心臓と血管は温まるが、動かないままの関節などは、温まらない。
 その状態で、いきなり運動を始めるとどうなるか。
 関節痛を起こしたり、手足の腱が傷んだりする。
 これを避けるために、人間の場合は、手足を動かし、その行為が、心臓を動かすことに繋がるから、身体全体がうまく温まる。

 

 これに対して自動車の場合は、心臓だけを動かすことになって、停めたままでは適切な暖機運転はできないということを説明しようとしたが、前述のように人の言うことを聞かない相手だったので、早々に諦めたのだった。

 

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