trafficnews.jp 自動車免許を取った教習所の車は、フェンダーミラーだったし、初めて買った車も、同じくフェンダーミラーだった。
当時は、ドアミラーの車が、まだ許可されていなかったのである。
しばらくすると、この記事のように、車はすべてドアミラーになり、フェンダーミラーは、消え去った。
あえて、フェンダーミラーにする人間は殆どいなかったが、会社の友人で、ドアミラーだと、どうしても家の駐車場に入れられないからと、フェンダーミラーの中古車を探しまくっていたのがいた。
今なら、ドアミラーを畳めばいいじゃないかと言うところだが、当時の車には、スイッチ一つでミラーを畳むような、気の利いた機能はついていない。
あちこち探して、かなり苦労して見つけたのを、記憶している。
さて、ドアミラーとフェンダーミラーを比較している記事には、大抵、「フェンダーミラーの方が見やすいが、ドアミラーの方がファッション性があって、こちらになった。その証拠に、タクシーは今もフェンダーミラーである」と書いてある。
だが、筆者は、フェンダーミラーの方が見やすいと、思ったことはない。
フェンダーミラーは、運転者からかなり遠くに設置されていた上に、視界を広くするために、鏡面が凸形状になっていたおかげで、ミラーに映る画像がすごく小さかった。
結果、隣車線を走っている車が、どれくらい後ろを走っているのか、さっぱりわからなかったため、車線変更がえらく難しかったのである。
それは、縦列駐車などをするときも同じで、斜め後方にある障害物との距離が、どうしても、感覚的に掴めなかった。
ドアミラーになると、すぐ近くにある上に、鏡面がフラットで、すごく感覚が掴みやすくなった。
それは、妻に聞いても同じで、やはりフェンダーミラーは好きではなかったと言う。
タクシーの運転手のように、車に長時間乗っている人にとっては、フェンダーミラーの方がいいのかもしれないが、筆者のような人間もいる。
いかにも、それらしい理由がつけてあっても、無条件に信じるのは、よくないという話である。
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