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ワールドカップ2022ドイツ戦の、後半アディショナルタイムで、冨安健洋が倒れる場面があった。
古傷があるだけに、心配する声が出たが、「あえてちょっと倒れた」と、彼自身がコメントしている。
このように、怪我をしたふりをして、時間を稼ぐような行為も、マリーシアというのかもしれない。
それを、否定するつもりはない。
世界有数の名選手であるネイマールも、しょっちゅうシミュレーション(タックルを受けたとき、触っていないのに、倒されたふりをすること)をするという疑いをかけられている。
今大会のクリスティアーノ・ロナウドも、PKを取ったプレイは、シミュレーションではないかと言われているようだ。
だが、冨安選手のように、「あえてちょっと倒れた」と、自分から白状するのは、どうかと思ってしまう。
ネイマールやロナウドの場合は、自分では否定しているから、曖昧なところが残り、議論になっても結論は出ない。
それを、「あれは、時間稼ぎに、ずるをしたのだ」と公言してしまわれると、日本人としては、どうにも、大っぴらに褒めることができない。
加えて、まだ次の試合がある時点でのコメントは、手の内を晒すことになるし、本当に怪我をしても、「またやっている」と疑われる。
トータルとして考えるなら、かえって自軍に、損害を与えることになってしまったのではないか。
結局のところ、冨安選手の場合、「怪我したふり」をしたことで、良心の咎めを感じてしまい、馬鹿正直なコメントを出さずにはいられなかったのではないかと思う。
そういう意味では、まだまだ日本人には、マリーシアは根付いているとは、言えないだろう。
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