農家が、無償でカシス収穫の手伝いを募集したら、抗議が来て、中止せざるを得なくなったという、わけのわからないニュースが出ていました。
検索してみると、ネットには、「金を払え」とか、「やりがい搾取だ」とか、「廃業しろ」など、読むに耐えない罵詈雑言が、飛び交っていました。
ですが、やりがい搾取というのは、働いて金銭を得ようとしている人に対して、勉強になるからと不当に低い賃金しか払わなかったり、サービス残業を強要したりと、所定の報酬を払わないというものです。
このケースの場合、最初から無償と断わっているのに、何が悪いのか、さっぱりわかりません。
これが、例えば農業高校あたりの生徒に、毎年半強制的に来てもらうのが慣例となっていて、謝礼を払う代わりに現物支給というのなら、問題かもしれませんが、今回の場合は、それには当てはまりません。
どんなボランティアでも、主催する側は、大抵は何らかの報酬を得ています。
介護施設のボランティアでも、介護施設の職員は給与をもらっており、施設は利益を得ているはずです。
こういった無償の手伝いを否定することは、せっかく日本に根付き始めた、ボランティア文化すべてを、否定することに繋がらないでしょうか。
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