キヤノングローバル戦略研究所から出ている論で、もっとひどいのは、やはり研究主幹である杉山大志氏の、地球温暖化否定論である。
ちょっとググると、無茶苦茶な意見がいっぱい出てくる。
例えば、「ホッキョクグマはじつは増えている」とか、「太平洋のサンゴ礁の島々は、実は沈んではいない」といった類である。
実は、彼にとって地球が温暖化しているかどうかは、どうでもよいのである。
地球の沸騰化が続いている昨今は、さすがに温暖化を真っ向から否定できなくなって、EVとか太陽光発電の普及を槍玉に上げていることからも、それがよくわかる。
考え方としては、「中国が嫌い」→「中国は、太陽光発電やEV等の、温暖化を利用したビジネスで成功している」→「中国が儲かる原因を作った温暖化は間違いだ」というプロセスである。
上記の本が、どこの出版社から出ているかを見ても、それがわかる。
米不足減反原因論にしろ、地球温暖化否定論にしろ、キヤノンという会社の名前をつけた機関が、こういう非科学的な意見を外に出すことが、どれほどブランドイメージを傷つけるものか。
キヤノン本体は、「研究所は別組織」と言い逃れようとしているが、コンプライアンスという点で、今後も注目したいと思う。
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