さて、若い頃から趣味を持っていたからといっても、前回の記事のように、定年になってしまった途端、飽きてしまう人がいる一方で、趣味を定年後まで続け、充実した第2の人生を過ごす人もいる。
かく言う私もその一人で、30歳から始めたマリンスポーツを続けており、コロナのせいで、自粛が続いたが、今年になってからは、海外に2回出かけた。
今年は、沖縄も含めて、あと3,4回行く予定だが、飽きるどころか、もっと頻繁に行きたいくらいである。
飽きてしまう人と、老いてますます盛んな人との違いは、どこから来るのだろう。
一つの要因としては、同じ趣味を持ち、そのことを話せるような同好の士が、身近にいるかいないかだと思う。
いくらゴルフでいい成績を出しても、競い合う相手がいないとしたら、ただの自己満足でしかない。
突き詰めて言えば、ゴルフは、地面に置いてある、動かないボールを打つだけである。
それを、一人で延々と繰り返している姿は、まるで禅問答のようだ。
何のためにやっているのか、次第にわからなくなってしまうのではないだろうか。
釣りも同じだ。
ひたすら数を釣るだけでは、ただの殺生であり、いつかは空しくなってしまうだろう。
あの釣りキチ三平でさえ、祖父や魚紳さんなどというライバルがいてこそ、釣りを楽しめたのである。
幸い、今ではネットというものがあり、ゴルフの成績でも釣果でも、同好の士と知り合うことができる。
そういった、積極的な活動ができるかどうかで、長く続けられるかどうかが、決まるのではないだろうか。
さて、ここまでわかったように話してきたが、似たようなことは、「老後は趣味の友達を作れ」というような論調で、他のネット記事やブログにも書いてある。
では、友達を作ると、老後の趣味は充実するかというと、それだけでは足りないように思う。
というのも、同好の士はあくまでも外部のことであり、いつ、その関係が変化するものでもないからだ。
次の記事では、趣味によって老後の人生をさらに充実したものにするための、もう一つの要因について、述べようと思う。
(続く)
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