何度も繰り返すので、ブログの読者には、耳にたこができているかもしれないが、筆者が勧める、世帯収入を増やすための最も確実な手段は、3の、共働きである。
これなら、リスクは非常に少なく、リターンは確実だ。
何しろ、配偶者の年収分が、世帯年収にそのまま追加される。
世の中、女性の方が年収が少ない方が多いが、たとえ妻の年収が、夫の半分であったとしても、世帯年収が1.5倍、別の言い方をすれば、5割増しになるのだ。
いくら出世しても、年収が1.5倍になるには何年もかかるし、副業だとて、給料の5割を、毎年確実に稼げることは、そう滅多にない。
加えて、年金である。
かねがね、このブログで書いているように、年金1人分では、とても夫婦2人の老後の生活を支えることはできない。
何しろ、男性の厚生年金+国民年金の平均受給額は、約16.5万円であり、女性の国民年金6万円と合わせると、22.5万円だ。
年間に直すと、270万円にしかならない。
ところが、共働きによって、妻が国民年金6万円だけでなく、女性の平均的な厚生年金10.4万円をもらうと、どうなるか。
夫婦の年金は、月に4.4万増え、年間にして約50万円の増収となる。
現役の人間は、それほどとは思わないかもしれないが、年間で300万円前後の収入しかないときの、50万円は大きい。
しかも、女性の平均的な厚生年金の額が低いのは、途中で辞めて勤続年数が短いからだ。
男性並の年数を働けば、さらに額は上昇する。
公務員など、男女間で年収の差が少ない職業なら、尚更である。
(続く)
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