では、いったい何に投資するのが、最も確実に財産を増やすことができるのか。
リスクが小さくて、より確実な利益を得られる方法としては、現在、インデックスファンドが持て囃されている。
だが、忘れてはならないのは、投資である以上、インデックスファンドであろうと何であろうと、必ず儲かるということを、保証するわけではないということだ。
以前にも書いたと思うが、過去20年間で、確実な利益を挙げてきたのが、インデックスファンドくらいしかなかったということなのである。
だから、この先の20年も同じである保証は、全くない。
「世界(或いはアメリカ)の経済は、必ず成長するのだから、必ず儲かる」というのは、いかにももっともらしいが、あくまでも結果論にしか過ぎない。
日本経済は、1955年から1988年まで、30年以上、ずっと成長してきた。
だから30年前は、「日本経済は、ずっと成長し続けるのだから、株を買えば必ず儲かる」と、皆が言っていた。
利率の低い、インデックスファンドなど、言葉も知らなかった人が大半で、少しでも利率の高い商品を、鵜の目鷹の目で追い求めていた。
リーマンショックの前ですら、会社の上司は、「今度こそ本物だ。この好景気は、もう止まらない」と言っていた。
加えて、いくらインデックスファンドと言っても、日本株だけでは、毎年4%の利益を出せるとは、とても思えない。
だからといって、外国のファンドに飛びつけば、為替リスクがある。
円が安ければ、購入できる株式は少なくなるし、円が高ければ、ドルでは儲かっても、円に直すと損をするのだ。
そのあたり、「損をしても自分の責任だ」というリスクを、ちゃんとわきまえているなら、投資をするのは、決して悪いことではないと思う。
だが、大抵の人は、そこまで考えず、流行っているからとか、有名人が勧めているからとかで、飛びついてしまう。
そして、損をすると、人のせいにして怒り出す。
では、筆者は、1億円を、どう運用しているか。
(続く)
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