そんなに、運転が好きというわけではないのに、なぜかまた、車の話。
昔から、車を低回転数で走らせていると、エンジンの内部で不完全燃焼が起きて、煤が溜まるという説がある。
だから、たまにはエンジンを高回転数まで回し、燃焼室の温度を上げて、煤を燃やしたほうが、車の調子がよくなると言われていた。
実際、自動車評論家が、久々に高速を飛ばしてエンジンを回したら、ふけが良くなったという話を、ネットに載せていることがある。
ここで、低回転数というのは2,000rpm(revolution per minute:毎分回転数)くらい、高回転数は、5,000rpmくらいを言うようだ。
だが、エンジンの中の状態を考えると、これが本当に正しいのか、疑問に思えてくる。
なぜならば、燃焼室の温度は、低回転数でも、半端じゃなく高くなっているからだ。
何しろ、空気と混じったガソリンが、中でガンガン燃えているのである。
そして、高回転数だからといって、低回転数のときに比べて、極端に温度が高くなるわけでもない。
あまり温度が高くなると、部品が壊れてしまうし、そのために、ラジエータというもので、一所懸命に冷やしているのである。
また、エンジンを設計する立場で考えると、燃費面でもパワーの面でも、なるべく煤が出ない状態が、理想の燃焼となる。
設計者は、できれば、この状態で、ずっと走り続けてほしいと思うだろう。
勿論、現実には、理想の燃焼状態を全回転数でキープすることは難しい。
従って、ある回転数で、理想の燃焼となるように設計する筈なのだ。
その、煤が出ない回転数を、殆どの人が使わない、5,000rpm近傍に設定するとは、ちょっと考えにくい。
恐らく、多くの人が使うような、2,000rpmから3,000rpmあたりに設定する筈である。
また、回転機械というものは、同じ回転数でずっと動かし続けるのが、最も効率良く、長く使えるようになっている。
止めたり動かしたり、急加速したり急減速したりするのは、機械にはよくない。
だから、車は、2,000rpmから3,000rpm、さほど急加速もせず、急発進もせずに、なるべく同じ速度を保って走り続けるのが、好コンディションで使うコツなのだ。
わざとギアを低くして、高回転数で走るような行為は、かえって車の寿命を縮めることにもなるだろう。
そのあたりを、もう少し理屈で説明したものがないかと、ネットで探してみたら、下のような記事を見つけた。
今回の記事は、あまりピンと来ない人も多いかもしれない。
特に、最近の車では回転計がついてないものも多いし、ハイブリッドになると、エンジンの回転数は殆ど意識しないから、尚更である。
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