先日のブログで、我が家で定期購読している新聞のスポーツ欄が、野球(特にプロ野球)の記事ばかりだという話を書いた。
取り上げた日は、スポーツ欄が2面あり、その中で、プロ野球とその他の野球を合わせた記事の面積が、51%となっていた。
さて、新聞には、スポーツ欄が1面の日と、2面の日がある。
スポーツ欄が1面の日はどうなのかと思い、調べてみた。
最初の予測としては、その他のスポーツはそれほど減らせないだろうから、野球が多少遠慮がちになって、40%くらいになるのではないかと考えていた。
ところが、結果は、何と逆だった。
下のグラフからわかるように、プロ野球が43%、野球が17%と合わせて60%となり、野球全体で、10%も増えているのである。
考えてみれば、新聞の誌面は、限られたマーケットの取り合いである。
スポーツ欄が2面から1面になったということは、マーケットが縮小したということになる。
このような場合、シェア縮小の影響をより受けるのは、元々シェアが大きかった大企業ではなく、弱小企業なのだ。
大企業は、売上の減少を少しでもカバーするため、それまで相手にしなかったような、小さな商談まで奪いにくる。
その割を食って、弱小企業は、よりシェアを落としてしまう。
この理屈が、スポーツ欄の面積にも適用されたというわけである
では、プロ野球の試合のなかった翌日は、どうなのか。
さすがに、プロ野球の記事は殆どないだろうと思ったら、これも予測が外れた。
何と、プロ野球が他の野球よりも多くて10%、野球が9%で、合わせて19%と、誌面の5分の1を占めている。
サッカーは、J2だったこともあり、わずか2%、その他が79%である。
では、プロ野球の試合のなかった翌日に、どんな記事を載せたのだろうか。
何と、前日の新聞に載せきれなかった(のだろう)、前々日の試合における、出場選手全員の個人成績(例えば打者では、打数、安打数、得点、現在の本塁打数、現在の打率等)なのだ(下は例である)。
https://npb.jp/bis/2022/games/s2022032600585.html
これには、驚いた。
スポーツ新聞でもないのに、前々日の個人成績を、しかもスポーツ誌面の10%を割いて載せるとは。
ここまでやるということは、載せないと、熱心なファンから文句が来るということではないかと思う。
毎日、個人成績を個人成績をスクラップブックにでも貼りつけているのかもしれない。
ただ、上のURLでもわかるように、今の時代、野球の個人成績など、ネットを使えば、いくらでも手に入る。
それを、わざわざ新聞で読まなければならないということは、そのファンは、インターネットを使えないような人たちではないだろうか。
今やそういう人たちが、紙の新聞の、購読者の主流を占めているのだろう。