さて、同サイトの刺激的なタイトルを並べてみた。
●「衝撃」
残念ながら、タイトルだけを検索対象とすることはできないので、記事のタイトルと中の文章をまとめて検索できる全文検索で、「衝撃」と入れると、275ページが表示される。
1ページに20の記事が出ているから、タイトル又は文章の中に、「衝撃」と入っているものを合わせると、5,500件あることになる。
その中から、タイトルに「衝撃」と入っているものを、抜き出してみる。
いくら筆者がリタイヤして暇でも、全部数えていては身が保たない。
そこで、25ページごとに計11ページを抽出し、タイトルに「衝撃」が入っているものを数えた。
結果は、5+4+2+3+1+1+1+1+1+1+0=20件あった。
25ページごとに20件だから、20*25=約500件のタイトルに、「衝撃」が入っていることになる。
6.3万件の記事に対して500件だから、500/63000=0.0079、ほぼ1.7%(59件に1件)になる。
3ページ分の記事を見ると、1件はタイトルに「衝撃」が入っているということだ。
さすがにちょっと、使い過ぎではないだろうか。
●「残念」
「残念」という言葉も、よく使われているような印象があった。
但し、記事としては285ページが検索されるが、タイトルとしては、10ページを選んでも7件しかなく、さほど使われていないようだ。
2+1+1+0+0+0+2+1+0+0=7
●「末路」
これが、かなり多い。
記事とタイトル合わせて26ページ(520件)しかないにも拘わらず、10ページを抽出しただけで、9+8+5+6+14+13+13+9+4+2=83件がヒットした。
全部で、83*2.6=215件も、タイトルに使われている。
確かに、「末路」と聞くと、さぞかしひどい目に合ったのだろうと、ついついクリックしてしまいそうになる。
だが、前述したように、実際には、あまり大した末路には至っていない。
●「すぎる」
これは名詞ではなく、「ヤバすぎる」、「危険すぎる」、「深刻すぎる」といった、修飾語的に使われている。
記事とタイトル合わせて898ページが検索され、かなり使われていることがわかる。
90ページおきに、10ページ分のタイトルをカウントしてみたところ、6+6+7+8+0+1+1+1+0=36件が抽出された。
即ち、36*90=3240件に、タイトルとして使われていることになる。
6.3万件の記事に対して3240件だから、3240/63000=0.051、5.1%(19件に1件)になり、かなり多いことがわかる。
しかも、直近10ページについてカウントすると、8+9+3+7+9+13+10+11+11+11=92件となる。
6.3万件の記事に対して、92*90=8280件だから13%、7.6件に1件のタイトルに、「すぎる」という文字が入っていることになる。
まさに、使い「すぎ」である。
一時、美人過ぎる○○というのが、爆発的に流行り、その後、セクハラだということで、激減した。
だが、現代ビジネスのタイトルには、延々と生き残っているということだ。
そういうのを好む層を、読者として設定しているのだろう。