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岸田首相は、国葬後に牙を剥くか

 もうすぐ、安倍元首相の、国葬が行なわれる。
 以前に、世界中から首脳が集まる、エリザベス女王国葬と比較されるという話を書いた。

chotiku.hatenablog.com

 今回は、日本の戦後唯一の民間人で国葬にされた、吉田茂元首相の場合と比較してみようと思う。

 1967年12月に、吉田茂元首相が亡くなったときの首相は、佐藤栄作氏だった。
 このときは、戦後初の民間人の国葬であるから、かなりの反対意見があったと聞いている。

 だが、吉田氏が首相を退任したのが1955年であり、死去したのは、それから12年後だ。

 その間、日本は、吉田氏の軽軍備国家論(いわゆる吉田ドクトリン)の下、未曾有の経済発展を遂げた。

ja.wikipedia.org

 即ち、吉田氏に対する個人的好悪はともかくとして、彼の政治的な評価は、ほぼ定まっていたと言えよう。

 そのあたりが、未だに毀誉褒貶のある安倍氏とは、根本的に違っている。

 国葬の理由として岸田首相が挙げるところの、「最長政権」と、「非業の死」は、彼の政治的な評価とは、何の関係もないのである。


 加えて、佐藤氏と岸田氏との違いは大きい。

 佐藤氏が首相になったのは、1964年12月であり、国葬までに3年間が過ぎている。
 派手さがないばかりか、何となく陰険なイメージがあり、国民の人気も支持率もさほど高い政治家ではなかったが、好景気にも助けられ、手堅い政権運営をしていた印象がある。

 即ち、かなりの実績を積んでいるからこそ、自分の意見を押し通すことができたのであった。

 

 これに対して岸田総理は、2021年11月に就任して、まだ1年足らず。
 しかもその間、見事なほどに、何の実績もあげていない。
 これでは、安倍氏の葬儀を、自分の実績アップに利用すると言われても、反論しようがないであろう。

 

 以前にも書いたが、闇将軍田中角栄元総理の傀儡と呼ばれ、「田中曽根内閣」と揶揄された中曽根元総理は、田中氏が凋落した途端に、自らのポリシーを前面に出して、長期政権を築いた。

chotiku.hatenablog.com 岸田氏も、安倍氏の死を奇貨として、安倍派と統一教会の影響を脱し、「新しい資本主義」とやらを遂行していくのかと思っていたが、そんな胆力はないようだ。
 それとも、当分国政選挙がないことから、国葬を経て安倍派の勢力が落ちるまでは、衣の下に鎧を隠しておき、そこから、一気に牙を剥くのだろうか。

 

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