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【毎日極楽】いかにして1億円を貯金し、60歳からの早期リタイアの日々を幸せに過ごしているか

データの正しい見方について(実は、はしごから落ちやすいのは、年寄りではなく若者の方だった)

 「はしご・脚立」からの転落事故のニュースを、テレビで放映していた。
 被害者の約4割が、60歳代以上であり、高齢者は気をつけないといけないという、9月19日の敬老の日に合わせたニュースだった。

www.nite.go.jp

 このニュースだけ聞けば、「そうか、年をとると、はしごから落ちやすくなるから、気をつけなければ」と、考えることだろう。
 しかしながら、私の場合、かなりひねくれているのか、まず頭に浮かんだのが、じゃあ、「60歳以上の高齢者」というのは、日本の人口の何割くらいいるのかということだった。


 最近は、高齢化が進んでいる。
 もし、60歳以上が、全人口の4割を占めるのであれば、特に高齢者が気をつけなければならないという理由は、全くない。
 そこで、60歳以上の人口比を、軽い気持ちで調べてみたのだが、意外にもこれが苦労した。

 高齢者というのは、「65歳以上」ということにどこかで決まっているらしく、65歳以上のデータは山ほどあるのに、「60歳以上は○%である」というデータが、どうしても見つからなかったのである。


 仕方がないので、総務省の人口推計から、計算した。

https://www.stat.go.jp/data/jinsui/pdf/202208.pdf

 2022年3月1日の確定値によれば、日本人の人口は、1億2244万4千人、そのうち60歳以上の高齢者は、4333万7千人であるから、43,337/122,444=0.353933227。
 即ち、日本人のうち35.4%、何と3分の1以上が、60歳以上なのである。

 

 さて、この人口比と、先の事故のニュースを比べて、言えることは何だろう。
 ニュースでは、「事故の4割が60歳以上だから、年寄りは気をつけましょう」というニュアンスだったが、その60歳以上が人口の35.4%を占めていることを考えれば、年寄りは、意外にも健闘しているのではないか。


 年を取れば、当然、視力も筋力も、バランスを取る力全体が落ちてくる。
 にも拘わらず、若者とさほど変わらない事故率であるということは、経験などで体力の衰えを補っているか、或いは、若者が無茶をしがちかの、どちらか(恐らく両方)であろう。
 即ち、若者がはしごを使う時には、立てかけ方や乗る場所など、もっと注意深くする必要があるというのが、データから導き出される結論でように思うのだった。

 

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