以前から書いているが、上記の野村総研のレポート以来、「富裕層・超富裕層とは、どんな人たちか」という記事を、あちこちで見かける。
何百人、何千人もの、富裕層・超富裕層を見てきたと称する、FPや証券会社の関係者たちが、いろんなことを書いているが、実際のところ、あまり自分に当てはまるものはない。
今回は、この記事であるが、「4つのあえてやらないこと」という視点で、富裕層を語っている。
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「やらないこと」と、否定的な視点から入るのは、一つには目先を変えて人目を引くためだろうが、もう一つには言質を取られないためでもあろう。
「やっていること」と書けば、「言われた通りやったのに、うまくゆかなかった」という反論が返ってくるが、「やらないこと」であれば、「やらなかった」のにうまくいかなかったとは言いにくいからだ。
さて、記事の、「4つのあえてやらないこと」であるが、次の通りとなっている。
1.ダラダラとした時間を過ごす
→1日は24時間しかない、やるときは集中してやって、休むときは休む
2.稼ぐ方法はこれしかないと思い込む
→仕事を短時間であげたり、起業したり、資産運用をする
3.自分の習慣に執着する
→タバコをやめる
4.絶対損はせず、大きく勝とうとする
→リスクを恐れずに、70%くらいのパフォーマンスを目指し、大きく損をしないように投資をする。
まとめれば、「真面目に集中して働け。視野を広く持ち、融通のきく考え方をして、一発に賭けるな」ということである。
これを読んで、どう思っただろうか。
はっきり言って、「社会に出る新入社員に贈る言葉」に近く、富裕層とは全く関係ない。
これを守っていれば、富裕層になれるものではもちろんなく、富裕層でもこれを守らない人は大勢いるだろう。
もちろん、実行しても、損がないことであるのは確かだが、そもそも「習慣」と言うには曖昧過ぎて、実際にどうすればいいのかよくわからない。
また、自営や起業をした人間と、サラリーマンでは、同じ富裕層でも全く違っている筈だ。
サラリーマン的富裕層の本当の姿を知りたければ、本ブログで何度か取り上げている、下記の本を読むことをお勧めする。