暑い日が続き、ニュース番組でも、翌日の天気予報の後に、熱中症に注意するように呼びかけている。
冷房を適切に使うようにというものと、用のない外出や、外での運動を控えるようにというものの、大抵その2つの呼びかけが主となっている。
ところが、その直後に、その呼びかけを無にするニュースをやっている。
それが、夏の甲子園である。
熱中症にならないように、注意を喚起したテレビ局が、その舌の根も乾かぬうちに、炎天下、グラウンドで走りまわる未成年の姿を、称賛とともにテレビで放映するのである。
見ている者は、「これくらいは許される」と思ってしまうことは、言うまでもない。
しかも、選手は試合の半分を日陰のベンチで休めるが、応援団(男女とも)は、そうはいかない。
自チームの攻撃のときは動き回って応援するし、敵の攻撃の間も、遮るものもない炎天下、姿勢を崩すことも許されず、ずっと立ちっぱなしである。
毎年、死者が出ていても、不思議ではないような環境だ(逆になぜ出ない?)。
また、甲子園よりも厳しいのは、予選や本選で負けた各校の部活である。
ここでは、熱中症警戒アラートなど気にも留めずに、炎天下、厳しい練習が行なわれている。
何しろ、負けたと同時に、3年生が引退して新チームが編制され、9月から秋季大会が始まるのだ。
そして、この秋季大会の成績が、翌春の選抜の出場に直結するのだから、練習にも熱が入らざるを得ない。
既に、日本の夏は、屋外でのスポーツ大会など、できる環境ではなくなっているというのに、高野連を始めとする体育連盟が、それを認める日は来るのだろうか。
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