昔に比べて、かなり割安になり、高嶺の花から、頑張れば手が届くところにまで降りてきましたが、ベンツやBMWといった外国車は、日本の車に比べて相変わらず割高です。
車は、素直に走ればいいという私などにとっては、イニシャルコストもランニングコストも高い外車を、わざわざ買う人の気持ちは、理解できかねるところがあり、少し皮肉な考察をしてみました。
BMWやベンツの、どこがいいのかという問いをすると、大抵のオーナーの答えが、「高速安定性が良い」や「長距離乗っても疲れない」といった、性能面をアピールします。
だから、高い金を出しても、買う価値があるということです。
ですが、10年以上前から言われていることですが、今の車は、日本車であろうがどこの車であろうが、よくできています。
ドイツ車と日本車の性能の差(本当にあるとしたらですが)は、果たして、ドイツ車の割高分に見合うものなのでしょうか。
そこで、次の2つの観点から、ちょっと購入の是非を検討してみてはどうかと思います。
1)もし、その車の価格が二、三百万円で、日本車と同じか安いくらいであり、街を走ればプリウス並にすれ違うようでも、あなたは、買いますか。
恐らく、5割くらいの人が、買わないと思います。
2)ベンツには、スリーポインテッドスター、BMWには青と白の、一目でそれとわかる、エンブレムがついています(BMWのキドニーグリルも然り)。
もしエンブレムがなくて、その車が、一目見てドイツ車とわからなくても、あなたは、買いますか。
こちらは、恐らく8割くらいの人が、買わないのではないでしょうか。
つまり、「高価であるが故に希少で、かつ、一目でそれとわかる」ものでなければ、買っていない筈なのです。
外車を買うのは、「(高価な)外車を、買えるだけのステータスを得た」との自己満足が得られる上に、「それを、一目でわかるように、他人にアピールできる」からです。
タワーマンションなどの、高級マンションも同じですが、価格が一桁違います。
宝石は、そう簡単に見せびらかすわけにはいきませんし、大きさ以外に透明度とか色々難しいランクがあります。
車はその点、一段上のステータスに達したことを、自他ともに容易にアピールできる、貴重な手段なのです。
お金が有り余って、使うのに困るような生活をしているのであれば別ですが、舞い上がった気分で、さほど必要もない高級車を買う前に、一度は冷静にその買い物を検討してみるのは、大事だと思います。
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