まず、育児を除く「家事」を比較してみます。
「家事」の中で、定期的な仕事に限れば、夫(青の上半分)が6件、妻が7件と、夫が約46%、妻が54%と、ほぼ同数に近い割合になっています。
即ち、夫は、「育児以外の家事」で、かつ、定期的に決まっている仕事は、ほぼ公平に分担しているのです。
ところが、「家事」全体で見れば、夫(青色)が7件、妻(オレンジ)が11件と、夫と妻の仕事比は、夫40%:妻60%くらいに、妻の負担が増えてしまっています。
即ち、不定期に襲ってくる「家事」の大半(風呂の排水口掃除、アイロンがけ、裁縫、加湿器のカビ取り)を妻に任せており、夫がやっているのは、ウォーターサーバの水換えだけのため、「家事」全体の比率からして、かなり妻の負担が増えています。
個人的には、夫が風呂掃除をしたときに、なぜ排水口の掃除までしないのか、不思議ですが……。
そして、「家事」のみであったときは、辛うじて四分六を保っていた家事育児の分担割合は、育児が入ることによって、大きく妻側に傾きます。
図中の赤い●を見ればわかるように、育児に関しては、妻が夫よりも圧倒的に多く負担しているというより、夫は、絵本の読み聞かせ以外、殆どやれていなかったのです。
育児は、どうしても妻が主担当になりがちなのと、通常の「家事」と違って、待った無しの面が多いので、夫が気がつく前に、妻が次々とやってしまうということもあるのでしょう(特に不定期な作業)。
夫も、ついつい「支持待ち」態勢になってしまうと、本書の中で語っています。
では、共働きの夫婦が、負担を公平に分け合うには、どうすればいいのでしょう。
前田家の場合だと、育児(赤)と「家事」(青とオレンジと白)の項目は、ほぼ同数となっています。
なので、
1)「家事」を、殆どすべて夫がやり、妻は育児に専念する。
2)育児に、どんな項目があるか洗い出し、定期的な作業は夫、不定期(突発的)な作業は妻というように、分担する。
といった工夫によって、もう少し負担を平準化できるのではないでしょうか。
ともかく、前田家の場合は、家事育児を見える化したからこそ、妻の負担が大き過ぎるという共通認識ができたわけです。
ワンオペに苦しんでいる母親にも、参考になるのではと思いました。
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