また、ローン破綻の話です。
共働きで小学生の子供、年収5百万円ずつで世帯合計1千万の夫婦が、月17万円・35年で、6千5百万円のペアローンを組んで家を購入したのですが、コロナの影響で、妻が正社員からパートになり、ローンが払えなくなってしまったというものです。
ちなみに、ペアローンというのは、共働きの夫婦それぞれが、個別にローンを借りるものだそうです。
共働き夫婦の他のローンとしては、収入合算ローンというのがあるそうです。
私たちが借りたときには、どちらもなかったような気がしますが、あまりに昔のことなので、定かではありません。
この記事では、ペアローンを組んでしまったことが、落とし穴だったように書かれていますが、問題がそこにないことは明らかです。
問題なのは、以前の記事と同様に、6千万円の家を買うのに、諸費用の5百万円までローンを組まなければならないほど、頭金を用意できなかったところです。
せめて1割、できれば2割くらいの、頭金を用意できるようでなければ、住宅ローンは、ギリギリの綱渡りになってしまいます。
頭金を用意しなければならないのは、残ったローンの負担が小さくなるという、それだけのことではありません。
この低金利時代ですから、極端な話、全額ローンでもいいのです。
ですが、充分な頭金を用意できるというのは、ローンを組んでも、やっていける家計であるという、証明のようなものです。
頭金が用意できないということは、そこまでに目一杯お金を使っていて、何かあったら転落してしまうということなのです。
尚、責任がペアローンにないことは、次の理屈でも明らかです。
例えば、この夫婦が共働きではなく、夫が年収1千万円で同額のローンを組んだとしましょう。
その場合でも、夫の会社がコロナなどで左前になり、給与やボーナスが減らされたり、夫が健康を害して、同じように働けなくなったりすれば、ローンの支払いが危なくなることは、全く同じです。
この夫婦の場合は、共働きで、セミリタイヤしたのが妻だけだったから、まだ被害を少なく抑えられたと考えるべきでしょう。
ともかく、家を買う前には、自分がどれくらいのローンを払えるかというのを、知っておかなければなりません。
確実に言えるのは、過去の実績以上に支払えることは、まずないということです。
「これくらいなら、払えるだろう」というのは、破滅への第一歩です。
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■ □ ■ □ ■ □ 昨日の家事 □ ■ □ ■ □ ■
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